ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。演奏活動やレッスン、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

天狗岳・㊗️夫の八ヶ岳デビュー

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そもそも私がこんなに山歩きにハマってしまったのは、3年前に山の先輩仲間にお声かけいただいて、八ヶ岳を歩いた時の感動があまりに大きかったから。

あの日はこの分岐を右に行ったっけ…。

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この夏はぜひ夫に八ヶ岳デビューを!と「私が」熱望しておりまして、あれこれコースを迷った結果、もしバテたら第一展望台までで引き返すも有り、ということで天狗岳に向かって出発いたしました。
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唐沢鉱泉で登山届を出します。

午前7時過ぎ、他にも何組か登山者が。

早く戻れたらこちらの温泉にも入ってみたい。
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さぁ、登山口!この橋を渡って戻ってくるのか?それとも周回して沢沿いに降りてくるのか…。
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苔むした美しい沢、のちにうんざりすることになるとは…
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初めから結構な登りが続きます。

曇り空なので暑さはそれほど感じません。
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入念な下調べをしましたが「初心者向け」「八ヶ岳デビューに最適」とあるこのコース。

…え、ほんまかいな?
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1時間ほど歩いて分岐に到着。私はいつも最初の20分が1番しんどい。今回はゆっくり歩いているので大丈夫。
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というのも、夫は「静荷重静移動歩行法」というのを試してみたい、とのこと。

疲れない歩き方なのだそうです。たしかに息は上がりませんが、なんといってもゆっくりです。
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さぁ、そんな登りにも飽きてきた頃、景色が開けて来ました。

お!あれに見えるは…赤岳ではないだろうか!
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第一展望台に到着。

「どうする?引き返す?」

「この景色見たら行くしかないだろう」
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とりあえず先に進みます。

足元の岩が大きくなってきました。

コメツガの美しい樹林帯を抜けると

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程なく第二展望台に着きました。

薄雲の向こうに南八ヶ岳の山々が!

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登る気満々!

では頑張って西天狗岳を目指しましょう!
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晴れてきました。

しかしここから西天狗岳山頂までは岩場の連続!ストックをしまい軍手を装着。
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昨年の夏に三ツ岳でガイドの上田さんに教えていただいた岩場の歩き方が蘇ります。
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次はどこへ?と迷っても矢印や丸が導いてくれます。感謝!感謝!
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振り返れば岩場の向こうにさっきまで歩いてきた山が見えます。ずいぶん上がってきましたが、高度感はそれほどありません。


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おぉ!山頂は晴れて最高の眺望ではないか!

後ろに見えるのは硫黄岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳

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西天狗岳登頂。2646m

いつも遠くからうっとりと眺めている南八ヶ岳の山並みがこんなに近くに!

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岩のかげに咲いているのはもしかして!

西篭の登山で見つけられなかったリンネソウ!

小さく可憐な花が過酷な環境で咲いていることに胸が震えます。
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言葉もなく見惚れてしまう。
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硫黄岳の爆裂火口跡

3年前は山頂手前で風雨が強くなり、硫黄岳登頂を断念して撤退、翌日本沢温泉からこの景色を見上げたのでした。

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鞍部まで降りてきて西天狗岳を振り返る。

70歳代と思われるグループもいらっしゃる!

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西天狗岳の優しく美しい稜線

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そしてこれから登る東天狗岳は岩峰。

でも、ここからはそんなに大変ではないはず。
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ほら、山頂の標柱が見えています!

とはいえ、ガレ場ですから足元には気をつけて慎重に登ります。

夫はここでも滑らないように「静荷重静移動歩行法」にこだわります。
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天狗岳に登頂。
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ここからも絶景を楽しみ、ゆっくりしたいところですが…

前日も大雷雨があったことだし、不穏な雲も見えているので、サッと先に進むことに。
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振り返ると切り立った岩峰が見えます。f:id:amefuri5kumanoko:20210810073852j:image

ここは風の強い時に滑落のリスクが高いとされているポイント。

今日は幸い好天に恵まれましたが、それでも慎重に降りていきます。
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大きな岩の間を跨いだり、手を使って降りたり、うんざりするほど、岩、岩、岩が続きます。

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その隙間に咲く高山植物たち。

ゴゼンタチバナ
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オトギリソウ?
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イワツメクサ
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昨年の秋に白駒池から登った「にゅう」が見えてきました。

手前の岩壁は稲子岳かな?

岩登りのメッカだと聞いて「あそこを登るの?」と背筋が震えます。
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岩場がひと段落、もうすぐ中山峠というところで一息つきます。やっと樹林帯に入ると思いきや、まだまだ続く岩の道。


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遠くに黒百合ヒュッテが見えてきました。

足元には白く清楚な花が!

形から見てトウヤクリンドウかな?

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ようやく中山峠に着きました。

白駒池からここを経由して東天狗岳に登るコースも候補に挙がりましたが、いやいや、こちらもハードかと…。
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あぁ、平な木道を歩くって、なんて楽なんでしょう。ハードな岩の道とはさようなら〜

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キャンプ場に到着。
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憧れの黒百合ヒュッテです。

すでに14時半、名物のビーフシチューは売り切れでしたが…

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手書きのボード

たくさんの登山者に愛されている山小屋です。

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イラストがとても可愛いので買ってしまいました。

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ホッとしてアイスを食べてしまいました。

こんなにのんびりしていて大丈夫?
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ここからは90分で唐沢鉱泉に戻れるはずでしたが、またしても大きな岩の道が続き…
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おまけに苔むした岩が滑る滑る!

沢の中を歩く箇所もあります。
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ビビリの私は転ばないように慎重に足を運びます。その結果、ものすごいスローペースに。
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やっと渋の湯との分岐に着いた頃には、コースタイムの倍の時間が過ぎていました。
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16時までには着いているはずが、もう17時20分!夏だから良いけれど、日の短い季節だったと思うとゾッとします。
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やれやれ、やっと唐沢鉱泉に戻ってきました〜

無事でよかった。

転ばなくてよかった。

日が暮れる前でよかった。
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源泉を見つけました!触ってみたら冷たかった…。

唐沢鉱泉はすでに夕食の時間、楽しみにしていた日帰り入浴は終わっていました…そらそーだ。

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夫の八ヶ岳デビューは

「あの歩き方はいいな!疲れないぞ」

「次は硫黄岳だな!」

どうやら大成功のようです。

一緒に歩けたことに感謝!

まだまだ課題も反省もたくさんあるけれど、これからも少しずつ無理なく八ヶ岳歩きを楽しみたいと思います!

 

#八ヶ岳

#北八ヶ岳

#西天狗岳

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#唐沢鉱泉

#黒百合ヒュッテ

#夫婦で山歩き

#ピアニスト小原由起子

憧れのティーサロン

ご自宅でのサロンとお聞きしていましたが、ドアを開けたらそこはヨーロッパ。

一気に非日常空間がお出迎え。

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憧れのティーサロンにお招ばれ。日にちが決まった時からワクワクが止まらず、台風情報も耳に入らないほど。(幸い風雨はたいしたことなく通り過ぎましたが)

テーブルセッティングからは心温まる配慮が伝わってきます。少しずつ集めたと仰るお気に入りの食器が並びます。

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本日のAfternoon tea partyのメニューも手作り。私のために作ってくださったと思うと感激です!

ウェルカムドリンクはティーソーダ

微炭酸で紅茶の香りが高く、カフェで飲むそれとは別の飲み物。


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そして静かに登場したのがアフタヌーンティースタンド

上から2種のケーキ、スコーン、2種のサラダが並びます。もちろんすべて手作り!f:id:amefuri5kumanoko:20210729084957j:image

冷たいスープと共にサラダとサンドイッチをいただきます。

サンドイッチはローストビーフときゅうりとマンゴーチャツネ。風味のバランスが良くていくつも食べてしまいそう。

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手作りスコーンは某有名店のものよりずっとしっとりふんわり!どうやら隠し味に何か秘密があるらしい。温かい紅茶を淹れてくださいました。私の大好きなアールグレイ
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圧巻はこちらのケーキ!

シャインマスカットを見かけると作りたくなると仰るさわやかな風味のチーズケーキ。

焼き菓子はフィニッシャーヌスシュトライフェン、ナッツの粉がたくさん入っていて見た目より軽い食感。ナッツの香ばしさが味わえます。


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感激の連続でしたが、このおもてなしの向こう側には積み重ねられた学び(紅茶やテーブルセッティング、お料理など)があり、メニューを考え材料を準備して調理して…とたくさんの準備があることが伺えます。

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ティーサロン主宰 Mさん、本業はピアノ講師でいらして中学のおかあさんコーラスの伴奏者をお願いしたことから始まったお付き合いですが、ピアノ指導に関しても同じように細やかな配慮と熱意をもってレッスンに臨まれています。生徒さんはお幸せだなぁ…。

そしてなんと!2人の大学生男子のお母様でもいらっしゃる!普段から手作りケーキを作られるとか…息子さんたちはお幸せだなぁ…。

ピアノ講師として、母として、はるか遠く見習うことも叶わぬほどの存在ですが、尽きぬお話に再会をお約束いたしました。

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優雅で心休まる夏の午後のひとときでした。

 

#Afternoonteaparty

#ティーサロン

#テーブルセッティング

#アフタヌーンティースタンド

#お気に入りの食器

https://instagram.com/uchiyamamakiko?utm_medium=copy_link

#松戸ピアノレッスン

#ピアニスト小原由起子

http://yukiko-kohara.com/

2021夏山花めぐり

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白いコマクサに会えました…。

山仲間と夏山を楽しむプラン。

「暑さ対策として標高が高いところ」「炎天下は辛いので樹林帯もあるコース」「高山植物が綺麗で」「下山後は温泉」…となればこちら。


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浅間連峰の篭の登山(かごのとやま)

昨年の夏にも夫と2人で訪れましたが、登りはじめがすでに2000mを越えているので、涼しくて短い時間で登頂できる嬉しい登山コースです。
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登山口からきれいな高山植物が出迎えてくれます。背の高いバイケイソウ
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ハクサンオミナエシ
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少しずつ標高が上がり、岩がゴロゴロしてきました。
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エーデルワイスに似たミネウスユキソウ
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あっという間に東篭の登山に登頂。すこし雲が多く眺望も今ひとつ
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篭の登山は双峰、西篭の登山を目指します。

苔やコメツガの美しい樹林帯と花が咲き誇る岩場が繰り返し現れます


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ヤマブキショウマ
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30分もすれば西篭の登山に登頂。

空も晴れてきました。トンボがたくさん飛んでいます。
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鞍部でピンクのコマクサを見つけました。

柵で保護されていて近寄れませんでしたが、可憐な姿を見ることができました。

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東篭の登山に戻り、今度は稜線を歩いて水の塔山へ
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稜線は真っ直ぐに見えますが

思いのほかアップダウンがあります。
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イブキジャコウソウ
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断崖絶壁に咲く可憐な高山植物たちに惹かれます


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水の塔山に登頂


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振り返れば赤ゾレの向こうに東篭の登山が。

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浅間山もちょっとだけ頭を見せてくれました。

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まるで天空の楽園。心地よい風が吹かれて、360度様々な山の景色を眺める。いつまでもこうしていたい。


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そろそろ下山しないと。

景色に気を取られそうだけれど、足元気を付けて。


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樹林帯に差し込む柔らかな日差し。

真夏だということを忘れてしまいそう。
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無事に下山。

駐車場から見える先程まで登っていたので山々。
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せっかくなので池の平湿原にも足を伸ばします。
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空の青、雲の白、どこまでも広がる緑。
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鏡池に映る夏空。
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三方ヶ峰のコマクサ園にて。
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このあと東御市の湯楽里館に立ち寄りました。

とろりとした温泉で汗を流し、ボリュームのあるごはんを食べてスタミナチャージ!

 

#2021夏

#高山植物

#浅間連峰

#東篭の登山

#西篭の登山

#水の塔山

#池の平湿原

#湯楽里館

グランドピアノが戻ってきました!

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4月に開講した高円寺教室。

オーナー様のお嬢さんが愛用されていたグランドピアノがオーバーホールから戻ってきました!
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おかえりなさい、と声をかけ

外側の温かなフォルムはそのまま

中を覗くと新品ピカピカになりました。

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早速生徒さん母娘が弾いてみます。

「わぁ!きれいな響き!」
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先生と生徒さんも連弾をしてみました。

「音色が豊かになって楽しいね!」

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鍵盤もきれいになりました。
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4歳男児、はじめはオズオズと。

「お手々きれいに洗ってねー」
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9歳男子、響きに夢中!
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コロナ禍が落ち着いたら、お披露目を兼ねてホームコンサートでもやりましょう!

 

#ピアニスト小原由起子

#高円寺ピアノレッスン

#松戸ピアノレッスン

#グランドピアノ

#オーバーホール

#棋音工房

猛暑から逃げひんやり苔の森へ


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皆さま、お暑うございます。

梅雨明けと共に一気に暑くなりましたね。

というわけで苔の森に逃げ込むことにしました。

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山の家から1時間、ヴィーナスラインを登れば麦草峠。すでに標高2000m越え。

まずは白駒池を目指します。

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北八ヶ岳の特徴である苔の森は夏でもひんやり鬱蒼としています。池に出て森は開けても眺望はありません。

「展望台、行ってみる?」

めずらしく息子が同行することになりました。

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池の手前の分岐から高見石を目指します。

足元には大きな石や岩がゴロゴロ。

脇には美しい苔、そしてコメツガ。

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昨年、三ツ岳から北八ヶ岳を歩いた時にもコメツガやシラビソが目に優しかったのを思い出しました。

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おしゃべりしながら登っていると40分ほどで高見石に到着。

高見石小屋の前で記念撮影。
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登り始めた時間が遅かったので喫茶コーナーは終わっていました。名物の揚げパンは次回へのお楽しみとなりました。
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小屋の裏にある展望台に登ってみましょう。

大きな岩をよじ登ります!

いざ!

私に似てビビりな息子。

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とはいえあっという間に登ってしまいました。

そして、この眺望…

やはりここまで来ないと。
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白駒池があんなに小さく見えます。
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振り向けば高見石小屋の屋根が。

結構な高度感。

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北横岳、双子山

秋には紅葉が楽しみです。
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縞枯山

初めての雪山歩きを教わった記念の山。
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揚げパンを食べられなかった時のためにおにぎり持ってきてよかった。
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お天気に恵まれました

晴れ男、晴れ女です。
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さあ、もう遅いから下山しないと。
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登りと違うコースを選びましたが、こちらの方が岩が大きく歩きづらい。

逆回りで来なくてよかった。
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しかも苔が生えていたり、前日の雨でぬかるんでいたり、滑らないように慎重に。
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16時を過ぎているので、すっかり日も傾いて森の中は暗くなってきました。

もうすぐ池、とわかっていても少し不安になる…

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でました、白駒池。

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思いがけず息子と山歩きができました。

 

付き合ってもらったあとは…街に降りて

お気に入りのPicco でアイスを。

 

続ければ必ず叶う

ショパン弾くエース ピアノで鍛えた指先、変化球に鋭さ」(朝日新聞デジタルより)

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新聞記事で気になるものがあったので取り上げてみます。ピアノを続けてきた高校球児についてです。(写真も記事から拝借しています)

 

以下、記事より抜粋。

ショパンを弾く指のタッチで、切れのあるスライダーを投げる。青森南のエース玉熊佑成(ゆうせい)投手(3年)はピアノ歴15年。小学2年で全国コンクールに出場した腕前の持ち主だ。

 野球部の練習に励みながら年1回、ピアノ教室の発表会でクラシック曲を披露している。「ピアノを野球に生かしています。指先がよく動くと、ボールにもうまく回転がかけられるのです」

 3月に奏でたのは、ショパンの「幻想即興曲」。疾走感あふれる演奏は、勢いのある投球に通じる。腕の力は抜きながら、振り下ろす重さを指の先に伝える。ピアノなら深みのある音が響き、投球ならばボールの伸びと切れが増す。」

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 ピアノの演奏を野球になぞらえた渡部記者の文章には多少無理やりこじつけ感もあるけれど、青森南の玉熊投手の指先への意識の高さが伝わってきます。

そして私の心に響いたのは、

「この人はどうやってピアノと野球を両立させてきたのだろう?」ということ。

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30年以上もピアノを教え続けていると、生徒さんと出会った時に「あ!耳がいいな」「いいもの持ってる!」と直感するときがあります。

それと同時にその才能を大切に育てなければ、と身の引き締まる思いがします。

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ただ難しいのが、才能に恵まれた子どもがそのまま伸びるとは限らないということ。

1番残念なのは本人に「その気」がない。

どんなにうまく弾けても、他の人が時間をかけてやっと弾く曲をすぐにやってのけても、自分にとっては普通のことなので感動がない。

もちろんこちらは本気で褒め称えるのだが、このタイプの生徒さんにはなかなか響かない。

他にも経済的な理由だったり、教室までのアクセスや家族構成(下のお子さんが小さい)など、通い続けられない理由はさまざま。

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中でも1番残念に思うのは、中学受験や他の習い事が忙しくピアノが続けられないこと。

その人にとってのピアノの優先順位が低いと言われてしまえばそれまでなのですが、そこをどう両立させて続けていくのか、こちらはありとあらゆる提案をします。

真面目で誠実な生徒さんほど中途半端に継続することに抵抗がお有りのようで、中断あるいは辞めてしまわれます。

練習が足りない、思うようにできなくても、レッスンに来てさえくれれば良い方向に導いて差し上げることはできるのに、「先生に失礼」と遠慮されてしまうのでしょうか…。

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大切なのは日々の練習の積み重ねもですが、ひとつのことを仕上げていく苦労を知り努力をすること、そのためには自分の心の弱さと対峙しなければならないこと…さまざまな経験ができる絶好の機会なのに本当にもったいない。

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練習は誰だって嫌い、面倒くさい、それを「うちの子は練習が嫌いなので」とあっさりレッスンを打ち切ってしまうことがどんなに惜しいことなのか、親御さんもぜひ考えてみてほしい。

あなたがその歳の頃、自分から練習、勉強をしましたか?

計画的に決められた通りに生活していましたか?

怒られたり失敗したりしながら学んで大人になったのではないかしら?

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発表会に向けて曲を仕上げていく様は、どの生徒さんも大変魅力的です。年齢や取り組む曲の難易度にはまったく関係なく、どなたも必ず成長の証が見られ素晴らしい!

 

ひとりで舞台に上がる。

先生にも親御さんにも頼れない、たったひとり。

 

あの緊張感を経験したら、大抵のことは乗り越えられるのです。

「大学入試や就職試験でここ1番!という時に発表会の出番待ちを思い出した」という元生徒さんがいました。

逃げ出したいくらいの緊張感、それを乗り越えた時の達成感、失敗した時の悔しさ、すべてが「今の私」を作ってくれたといいます。

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新聞記事に戻ります。

 マウンドに立つたび、感じることがある。「仲間の声が聞こえてくると、落ち着くんです。1人だけのピアノの発表会のほうが緊張します」と笑顔を見せた。

 さあ、夏の舞台へ。

「やってやるんだ、という強い気持ちが出てきます。先発して完投して、勝つ。甲子園をめざします」

 

子供の成長の中で、経験の積み重ね、これに勝る財産はないと思っています。

 

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和菓子教室に通っています


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素敵なご縁に恵まれて、和菓子を作る教室に通い心豊かな時間を過ごしています。

息子が小学生の頃に、旅先で和菓子を作るイベントに参加したことはあったのですが、あらためて素材のこと、伝統の手法、段取りなどを学ぶと奥が深くてとても楽しいです。


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先生がご用意くださる材料を丸めて計測、初めてだというのに、絞りやら、型抜きやら、高度な技術にオロオロしっぱなし。

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4月の作品。先生のお手本、富士に桜。
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私のは富士山には見えませんが…。

初めての参加者に絞りは無謀でしたか💦

かろうじて桜はわかるかな。
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もう一品は桜の羊羹。

1番下は小豆餡、真ん中に桜餡、上は錦玉という寒天の三層になっています。


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富士山の中も桜餡。

持ち帰って試食した家族からは絶賛されました。形はともかく、味はとても美味しい。

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5月の作品。こちらはツツジ
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そして藤…どうやって模様を入れるのかな?
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マンツーマンで餡の包み方や、飾りの入れ方を教わります。贅沢な学びの時間!
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魔法使いのような先生の手。

柔らかく優しく、しかもしっかりと成形されていきます。
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日常的な道具を使ってツツジのシベを作る。

先生の頭の中はアイデアの宝庫です。

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私の作品、形も色もいまひとつ。

でも、味は美味しいの。

家族みんな、ねりきりが大好き!

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そして6月の作品。

紫陽花にトライ!「七変化」という名の和菓子。外側はういろう。透けるような微妙な色味が美しい。

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あらあら、色が濃すぎました。

和菓子にはふさわしくない色合いですね。

まるでブルーハワイになってしまいました。
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でもね、中は黄身餡でとても美味しい。

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先生の作品、もうひとつの紫陽花。

こちらはねりきりです。
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中はあんこ。

7月はどんな和菓子を作るのかなぁ。

 

日本人の暮らしに伝わる和菓子の、柔らかく優しい素材と接するゆったりとした時間。

忙しい日々のうちのほんのわずかなひとときですが、どこか心をリセットできるような、そんな貴重なものとなっています。

季節感あふれる和菓子、これからもとても楽しみです。

 

先生のブログはこちら。

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