ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。音楽活動と、趣味の山歩き、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

草紅葉の天空の楽園、巻機山へ

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2週間前に谷川岳を歩いたばかりだけれど、今度は巻機山にやってきました。

今年の秋は新潟の山にご縁があります。
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(登山口の駐車場にきれいなお手洗いがありました。管理してくださる方に感謝!)

巻機山の名前を知ったのは、昨年の今頃、平標山(たいらっぴょうやま)から仙ノ倉山を歩いた時にベテランの先輩の山座同定の中にあったのでした。
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「まきはたやま」と読むことや、山頂近くには機織りをする姫がいて、麓の村人たちに病に効く薬草を教えてくれたり、機織りを広めたりといった伝説があること、厳しい登りを制した先には天空の楽園があることを知りました。
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累積標高差が1,300m以上あることや、日帰りギリギリのロングコースなことからなかなか勇気が出なかったけれど、信頼できるガイドと気心知れた仲間と一緒に登ることができました。
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登り始めから急登の連続でしたが、木々の合間から美しい山並みが覗き、登山道の両側に広がるブナ林の美しさに心が躍ります。
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朝のうちは深い霧が立ち込めていましたが、日差しがさしてきてブナの幹が美しく光ります!
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開けたところから谷間を這う沢が見えます。

米子沢といって沢登りの人気スポット、同じ駐車場からこちら経由で登頂する人もいるそうです。
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急登の連続ではありますが、ところどころに「〇〇合目」と看板や標柱があるので心の拠り所になります。
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6合目を超えたあたりから樹林帯を抜け、7合目からは日差しの中、稜線に向かって登ります。
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少しずつ木の葉が色づき始めています。
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振り返ると青空が…
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上越の山並みが見事です。
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前方に目指す巻機山が見えてきました。
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急な登りを制したのちに広がるなだらかな草原。

とても不思議な地形です。
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ようやく山頂と思いきや、ここはまだ9合目の前巻機山

通称ニセ巻機山とも呼ばれているのを事前情報で知っていたので、ガッカリすることもなく通過。
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なぜならここからは気持ちの良い稜線歩きだからです。
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なだらかな木道が続きます。
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隣の割引山、今回は時間切れですが、いつか足を伸ばしてみたい。
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山頂はあのあたりらしい。あと少し!
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最後の登りを我慢すれば…
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巻機山登頂です。
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山頂の向こう側は群馬県みなかみ市だそう。
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本当の山頂を示す三角点はもう少し先とのことで、そこまで頑張ることに。
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小さな山頂の印。

いずれにしても登頂だー!
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池塘が点在します。ニッコリマークに見えると言われている有名な風景。
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草紅葉が始まっていました。
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ナナカマドでしょうか?濃い赤がアクセントになります。
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美しい景色ですが、実は風が強い!
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稜線に出てから急に風が強くなりました。

慌ててウィンドブレーカーを羽織ります。

記念撮影だけしてそそくさと下山。休憩は避難小屋まだお預け。

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木道まで降りてくると風はピタリと止んで
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色づいた草紅葉を楽しみます。
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手前に赤を置くとバランスよく撮れます、とガイドさんのアドバイス
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個人的にはこんな構図が好きです。
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こちらも赤を入れて…
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谷川岳方面も
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連なる稜線
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天空への階段が実は苦しい
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下りは景色に見惚れて足元怪しくならないように
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お天気に恵まれて本当に嬉しい
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だいぶ降りてきました。
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樹林帯に入ってしまうので見納め。f:id:amefuri5kumanoko:20251003070315j:image

このあと、粘土質の土に足を取られてすってんころりんしたりしましたが、なんとか16時過ぎに下山。

明るいうちに怪我もなく降りて来られてよかったです。

標高差も距離もそこそこキツいはずなのに、ガイドさんのリードのおかげで全然つらくなかった。

ありがとうございました。

 

#巻機山

#新潟の山

#新潟と群馬の県境

#機織り姫の伝説

#井戸尾根コース

#新潟県魚沼市

#池塘高山植物

お彼岸は、お墓参りと小籠包!

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暑かった今年の夏も、ようやく終わりが見えて

「暑さ寒さも彼岸まで」とは昔の人はよく言ったものだとあらためて感心します。
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秋のお彼岸の楽しみのひとつ、彼岸花ですが、今年は少し遅いよう。
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日当たりによって違うみたいで、満開のところも。
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逆井観音寺は、嫁いできてからの思い出、特に庭木の好きだった義父を思い出します。
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咲き残った百日紅や蝉の声に夏の名残を感じつつ、やっと訪れた秋を楽しみます。
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空もすっかり秋の雲。

さて、義母のいる施設に向かいます。

おかあさんの作ったおはぎが食べたいなぁ…

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いつ会ってもユーモアたっぷりで、笑顔の絶えない義母。

短期記憶こそあやしいですが、会話のスピードや鋭いツッコミは相変わらず。

お決まりのセリフ「ママはいつまでも若いね!嫁に来た頃と何も変わらないよ」

その場にいるみんなの笑いを誘います。
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せっかく家族が揃ったので、お昼はちょっぴり奮発して小籠包の名店へ!

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いつも混んでいてなかなか入れない、酒井根にある「小籠包真」

やっと来ることができました!

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早速、小籠包を味わいます!

熱々でジューシーで美味しい〜!
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ランチメニューはたくさんあって迷うほど。

どれも小籠包が付きます。

息子は台湾風唐揚げ!見よ、このボリューム!
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私は魯肉飯にしました。やはりボリュームありましたが、ペロリ!

味は少し濃いめに感じたのですが、あとで喉が渇くこともなく後味スッキリ!
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滋味深いスープもついてヘルシーランチ

ぜひまた時間を見つけて訪れたいものです!

 

#逆井観音寺

#彼岸花

#小籠包真

 

バルコニーコンサート2025

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「今年はやらないの?」

毎年恒例となりました美し松高原でのバルコニーコンサート。

8月はオーストリア🇦🇹に行っていて一度も美し松に行くことができませんでした。
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9月もその皺寄せからなんだか忙しく…

それでも楽しみにしていてくださるご近所の方々のありがたいお言葉に励まされ、

「前夜遅く着いて、翌日コンサートが終わったらとんぼ返りで松戸に戻る」弾丸ツアーで開催することにしました!
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そんな強行軍に付き合ってくださった若いふたりのプレーヤー、急なお願いにもかかわらず、ソロ曲やデュエット、トリオとたくさん演奏してくださいました。
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空模様もなんとか大丈夫…

でも冷たい北風が吹いて予報より寒くなりました。「涼しい」のではなく「寒い」のです。

予定していた服装では寒すぎて、上着をはおっての演奏。
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ポップスからクラシックまで、また今回は「道化師のソネット」「涙そうそう」などお客様も口ずさめるような曲もありました。

途中で木々の葉の音、鳥の声などが混ざるのが、このコンサートの魅力です。

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一回合わせただけで立派なステージを務めてくださり感謝!
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お客様からは、

ベテラン夫婦(笑)とフレッシュなふたりのコラボがとてもよかった、と嬉しいご感想をいただきました。

私たちにとっても、若い世代との共演は学びが多いものです。

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終演後は、ご近所さんたちと記念撮影。

いつもいつも本当にお世話になっているのです。

楽しんでいただけて何よりホッとしています。
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観光らしいことが何もないまま松戸に帰るのは申し訳ないので、急いで片付けて峠道を飛ばして長門牧場を目指します!
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着いてみたらもうほとんど観光客もいない!

けれど、なんとか滑り込みセーフで名物ソフトクリームを食べることができました!

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寒かったけれど「アイスは別だよね」とみんなとても嬉しそう!

BGMは蛍の光〜🎵 間に合ってよかった!

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このあと布施温泉に寄って冷えた身体を温めて帰りました。

慌ただしかったけれど、皆様に喜んでいただけて何よりよかったです。

後日、動画編集する予定でいます。乞うご期待!!
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#美し松高原

#バルコニーコンサート

#野外コンサート

#長門牧場

#牧場のソフトクリーム

雨の谷川岳、無事下山しかし日没後となり…

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早朝から雨が降り続いています。

天気予報では10時には止む予報なので、それを信じて山装備をして出発しました。
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リーダーはすでにこのルートを2回歩かれているし、ベテランの先輩もご同行くださることから、私さえ頑張れば不安なく歩き通せる予定。

 

早朝に下山口駐車場に車を置いて、徒歩で上越線土樽駅を目指します。雨は止む気配はない。
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上越線に乗ってひと駅、土合に向かいます。

この本数の少なさ!JRも廃線区間が増え続けているのも頷けるように感じました。複雑な思いです。

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親切な車掌さんに「お気をつけて」と見送られ下車。

ここからロープウェイ駅まで徒歩で15分。

雨の中、車道を登ります。
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こんな雨の降る中、山に登ろうなんて物好きは私たちだけかと思いきや、ロープウェイ駅には思いのほか人がたくさんいてビックリ!
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10時には雨が止む予定ですから、最初だけ我慢すれば稜線を歩く頃には雲が晴れるといいね、と言いながら出発。
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実際に雲が切れて青空ものぞいて「いいぞ!いいぞ!」なんていいながら…
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熊穴沢の頭まではなだらかな山道を進みます。

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避難小屋で小休止、身支度を整えて
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さぁ!谷川岳山頂を目指します!
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途中、トリカブトがたくさん咲いていました。すっかり秋ですね。
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ところが、途中の天狗の止まり場あたりから空が暗くなり雨が強くなりました。
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雨の中、足元に気をつけながらなんとか登頂!

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谷川岳オキの耳。1,977m

楽しみにしていた眺望は、真っ白…何も見えない。
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それでもカメラを向けられればこの笑顔。まだまだ余裕?です。
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肩の小屋で休憩ののち、一ノ倉岳に向かいます。

ここまでは雨にもかかわらず登山者がたくさんいましたが、こちら方面に進むのは私たちだけ。
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急峻な岩場で有名な「ノゾキ」も見えないので恐怖感がありません。

とにかく安全第一、慎重に進みます。
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滑る岩場も無事に乗り切って一ノ倉岳に登頂。1,974m

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リーダー曰く、ここからの稜線からの風景が見事で「いやぁ、見せてあげたかった」そう。

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残念ですが、お天気ばかりは仕方なし。

でもそんなに悲しくも悔しくもなく、静かで幻想的な山道を進みます。

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ぬかるみと水たまりの連続で、雨具も登山靴もぐっしょり。

それでもうんざりしたり「来なければよかった」とはまったく思わないのですから不思議です。

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ただ、この山域に多い蛇紋岩が雨でツルツルに滑るので何度も転び辟易しました。

転んだはずみでストックも一本折ってしまいました。あーあ。
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アップダウンを繰り返しながら無事に茂倉岳に登頂。1,978m

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「本当はここから谷川主脈稜線が見えて…」悔しがるリーダー、いえいえ、それでも十分楽しい私たち。

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このあたりから高山植物がたくさん咲いていて、雨の中を歩く私たちを励ましてくれました。
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雲の中にうっすら進む先の山々が見えるので、あまりつらさは感じないのですが、
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外からの雨と、中の汗で、雨具がぐっしょり、役に立たないばかりか、冷たくて辛くなってきました。低体温症が心配です。
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ちょうど茂倉岳避難小屋に着いたので休憩をとりました。

3年前に大規模な改修をしたこちらの小屋は大変快適で、雨に濡れた衣類を着替えることができてホッとしました。
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これで下山も頑張れることでしょう。
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天空の稜線からの風景は見られなかったけれど、無事にここまで登って来れて嬉しいです。
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たくさんのお花の中でも、ハクサンイチゲの群生がお見事でした。
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危険な箇所はありませんが、とにかく蛇紋岩が滑り本当に怖かった。歩くペースも大幅にダウン、怪我をしないよう、慎重に歩きます。
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最後のピーク「矢場の頭」に着く頃から急に空が明るくなり、振り返るとこれまで歩いてきた山が見えます!
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「晴れた!」見えないと諦めていた主脈稜線が目の前に現れました!
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すかさず地図を取り出して山座同定される先輩!
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誰もがとても嬉しそう!

山の神様からのご褒美に違いありません。
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この光景、実はほんの10分ほどでまた真っ白な世界へと戻ってしまいました。
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そして、このあと下山開始しましたが、雨で道が滑ることから大幅に遅くなり、足元が暗くなり始めました。

そんな時を想定して持参していたヘッドライトですが、メンバーの一名のライトに不調があり足元を照らせなくなりました。

残り2名のライトでお互いを照らし合いながら、安全を確かめ合いながら歩き進めました。f:id:amefuri5kumanoko:20250918212615j:image

無事に下山口に辿り着いたのは、なんと20時40分!

メンバー全員、健康状態に不安はなかったので遭難案件ではありませんでしたが、たったひとつのライトの不備がこんなにも不便なことになるとは予想もできませんでした。

漆黒の闇の中をライトで照らしながら歩くのは緊張感にあふれ、とてもよい体験ができました。

たくさんの学びがありました。反省すべき点もありましたが、とにかく全員が怪我もなく無事に下山できたこと、それだけがありがたくホッとしました。

 

#谷川岳

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上越うまいもんめぐりの旅

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昨年の9月に、平標山〜仙ノ倉山谷川連峰デビューを果たし、その壮大な山々に魅了されたので、今年は同じメンバーで谷川岳群馬県側から新潟県側に越える上越国境縦走にチャレンジ!
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…のつもりが上越地方、雨模様が続いているので、山を諦め温泉三昧です。

ありがたいことに、越後湯沢の温泉付きマンションに泊めていただいているので、1日に何度もお風呂に入れるのです。

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温泉で温まったあとは、美味しいものを求めてドライブとなりました。

見よ、魚沼産コシヒカリの美しい稲穂!
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まずは塩沢方面に向い「上田の郷」でお昼ご飯。

今月末にチャレンジ予定の巻機山の麓なので、ドキドキしてしまいました。
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立派な梁の高い天井。
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お料理には近隣の山々の名前がつけられています。こちらは「金城山」蕎麦と小天丼のセット、ボリュームたっぷりですが、美味しくてペロリと完食。

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駐車場に、その年の最高積雪量が記された看板がありました。年によってばらつきがあるのですね!

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続いて津南町を目指します。

水の美味しい地域なので、お米もお酒も質の良いものが出来上がるのだそうです。
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次の目的地は龍ヶ窪。
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苗場溶岩層とその下の魚沼層群との境から湧水があり、その一つが「龍ヶ窪」です。龍ヶ窪は、1974年新潟県自然環境保全地域に指定され、現在まで地域住民の生活用水として大切に守られています。
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畔には、岡・谷内各集落の弁天様が祀られています。ブナやスギで覆われた佇まいは神秘的で、数々の龍神伝説が残っています。

美味しい水質と豊富な湧水量から1985年に「日本名水百選」の一つに選定されました。

津南町のホームページより拝借しました)

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チップを敷き詰めた歩きやすい遊歩道。
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幻想的な池が見えてきました。
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雨上がりということもあり、時折靄がかかってさらに謎めいた風景に。
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透明すぎて惹き込まれそうになり…

神話や物語で魔物に池に引き摺り込まれる場面が出てくるのがわかる気がしました。
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リフレクションも美しい。
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稲の穂はすっかり金色に。重そうです。

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昨年も訪れた津南の物産館に。

お目当てはこちらの焼き団子。
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団子といってもほぼお餅のように柔らかく、周りの味噌がうまいんだぁ!

見て、この先輩嬢の可愛らしい笑顔!
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松之山温泉で薬草湯に浸かり…
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さぁ、明日は雨が上がって山歩きできるかな?

乞うご期待!

 

#越後湯沢

#飯士山

#塩沢

#巻機山

#上田の郷

#津南町

#龍ヶ窪

#松之山温泉

 

北八ヶ岳の苔の森で足慣らし

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1年越しで楽しみにしていた登山ツアーが台風で流れました。

しかも登山口からは問題ないのに、そこに行くまでの林道が通行止めになるという…
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「山は逃げない」「行かなくてよかったということ」無理やりポジティブに考えようとしても、晴れた週末の空を仰いで「なぜ行けなかったのか?」とめずらしくうじうじ。
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思考を変えて、新しく買った登山靴の慣らし歩きをすることに。

避暑を兼ねて北八ヶ岳の森にやってきました。
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連休とあって白駒池駐車場は大にぎわい。

なんとか最後の数台に止めることが出来ました。
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白駒池入り口から、まずは高見石を目指します。
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静かな苔の森の中をゆるやかに登ります。

ひんやりした風がとても気持ちいい。
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ほどなく高見石小屋に到着。

揚げパンが名物ですが、今日は先を急ぐのでスルー。
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高見石2,225m  白駒池入り口が2,090mなので、いつの間にか200m登っていました。

 

青空が見えているうちに!と展望台によじ登る。

結果的には本日1番の岩場、そして本日1番の眺望になりました。
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ここからは歩いたことのないゾーン。

高見石小屋から中山峠を目指します。
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今回のルートは、ポイントはどこも歩いたことはあるけれど、全部を繋げたことがないので、ぜひ一度周回してみたかったのです。
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噂に聞いていたように、岩がゴロゴロ、しかも苔が生えていて要注意!
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中山展望台に出ましたが、残念ながら天狗岳はてっぺんが雲の中。

東と西、双耳峰が美しいのになぁ。
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眼下に広がる街並みはよく見えます。原村、富士見町あたりかな?
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ピークの中山はあまりに目立たなくて、

実は一旦通り過ぎてしまっていました。

前から来た女性グループが「写真撮ろう!」と歓声を上げていらしたので気付いたという…

彼女たちに感謝です。

中山登頂 2,494m
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高見石から250mくらいは登ったことになります。原生林の美しい登山道が続きます。
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前日の雨で苔も生き生きと。
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中山峠にさしかかる前、少し開けたところからの景色。

秩父方面が見えます。どれが金峰山甲武信ヶ岳も見えるのかなぁ?

目の前にはクライミングの聖地、稲子岳!
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天狗岳方面は雲が多い。
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実は「あわよくば天狗岳も」と心の隅で考えていましたが、この時点で諦めることに。
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中山峠に到着 2,410m

そうなったら目的はただひとつ!ここから5分の黒百合ヒュッテにGO!
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さすが連休、大勢の登山者で賑わっています。
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念願かなって名物ビーフシチューを!

さっきおにぎり食べたから、夫と半分こだけれど、美味しい〜!前回は売り切れだったから本当に嬉しい!
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シラタマノキ
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コケモモ
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さぁ、中山峠に戻って、今度はニュウを目指します。
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ニュウ、ニュー、にう、にゅう、いろいろな表記がありますが、北八ヶ岳の山のひとつです。

大好きな山で、今回で3回目。

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静かな苔の森を進みます。

たぶん右側は切れ落ちた岩壁です。
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お、ちょっと岩場が出てきたぞ、と思ったら…
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もうニュウに着きました。2,352m

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山頂だけは岩イワしていますが、少し降りれば腰をかけてのんびり景色を楽しめます。
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急斜面の岩の影にイワツメクサも咲いていました。可憐だなぁ。
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重く垂れ込めた雲の下に富士山を見つけました!

ニュウに来ると必ず富士山が見えるので、とても嬉しい!
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さぁ、周回も終盤、白駒池に戻りましょう。
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難しい登山道ではないのですが、ぬかるみが多いので転ばないようにビクビクしてしまい、ついついペースダウンします。
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ふり仰げばコメツガ、シラビソ、トウヒの美しい枝が空に映えます。

足元ばかり見ないで上も見ないともったいない!
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ここまで来れば木道が整備されているのでもう安心。
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オーストリアの森を歩いていたときに、アンディが教えてくれた「トウヒ」に北八ヶ岳でも会えました。

夫とふたり、アンディを思い出して楽しかった日々を振り返りました。
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木々の間に白駒池が見えてきました。
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思いのほか歩き甲斐がありました。

歩いた距離は9.6km、累積標高差は580m

新しい靴は、とても歩きやすかったけれど、ぬかるみで汚れちゃった。まぁ、仕方なし。
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ナナカマドが色づき始めていました。
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白駒荘でソフトクリームを!ボリューム(お値段も!)たっぷり!

この頃にはもう、雨で中止になったツアーのことは思い出さなくなっていました。

さぁ!松戸に帰ってお仕事、お仕事!
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🇦🇹オーストリア旅行記🇦🇹番外編〜巡礼登山

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なんとか荷造りも間に合い(スキー靴も!)

大活躍だったレンタカーも返却し(夫に感謝!)

ホッとひと息、Oberaaで遅い朝ごはん。
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中央駅から空港まで電車で移動。

切符は窓口で買わずにアプリでサクサク…(慣れた頃に帰る)

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トランク4つはつらい。

ピアニストは箸より重いものは持てません(夫よ、ごめん)
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空港行きのこの電車、折り返してザルツブルクに行くんだなぁ。いいなぁ。
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もう帰るんだ。

またいっぱい働いて、また来よう。
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搭乗口はすでに日本。
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息子へのおみやげ
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今回の旅でいちばん心に残ったこと、それは「巡礼登山」

アンディの暮らすMaria almの楽団は毎年この時期に巡礼登山をするそうです。

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民族衣装を着て、楽器を担いで、なんと1,500m登って山の上で鎮魂演奏。

そのままドイツ側のケーニヒ湖まで降りるそうです。
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演奏家だけでなく巡礼に参加する人はなんと2,000人もいるそうで、暗いうちから各自ヘッドライトをつけて山を登ります。
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ペストで失われた命への鎮魂、流行が終息したことへの感謝、健康や平和への祈り。

ヨーロッパ各地で巡礼の旅はよく耳にしますが、巡礼登山というのは初めて知りました。

アルプスの麓の街ならではの歴史なのでしょうか。
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山岳信仰は洋の東西を問わず、昔から人々の心の中で育まれていましたが、音楽との結びつきがあったとは驚きでした。

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