岡野寿子先生の門下生による寿音の会コンサートが明日18時30分よりすみだトリフォニー小ホールにて開催されます。
出演者は現役大学院生、卒業生といっても20代がほとんど「まだまだ若いモンには負けていられない」と言いつつも体力の衰えは実感しています。
そうなると気力でカバーするしかない!
前日の今日は練習の合間にイメージトレーニングで世界を旅することにしました。
私が演奏するのはドビュッシーの版画。
3曲構成のこの作品、1曲目の「塔〜パゴダ」はアジアンムードのたっぷり。インドネシアジャワ島あたりの民族音楽ガムランに魅せられたドビュッシーが好んで使ったといわれる五音音階があちらこちらに出てきます。
サウンドも銅鑼や金属の鍵盤打楽器をイメージされていて美しく荘厳です。
https://www.youtube.com/watch?v=Ezieex7hCIg&feature=share
2曲目の「グラナダの夕べ」はハバネラのリズムが奏でられ、ギターの物悲しい調べや、スペインの民族舞踏が思い浮かびます。
https://www.youtube.com/watch?v=AMmcnVrmN8k&feature=share
速く激しいフラメンコのリズムは出てこないものの、妖艶で表情豊かな踊りはグラナダの丘を思い起こさせ、波乱万丈な歴史の中に継承される民族舞踏に圧倒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=YJjB1dEoss4&feature=share
3曲目の「雨の庭」はメロディーにフランスの童謡が引用されているとのことですが、聴いてみるとあまりイメージと繋がらず、それより自分が実際に雨の中で歩いた八ヶ岳や奥蓼科の森を思い出します。
https://www.youtube.com/watch?v=11P4zsDr6Ss&feature=share
雨といってもザーザーと降る様子ではなく、葉に当たる雨の音、雨に濡れた緑の匂い、時おり風に吹かれて揺れる木々、靄に霞む景色、など、まるで自分がその中にいるようです。
曲のラストは陽が射して輝かしい響きが満ち溢れ華やかに終わります。
最後の音を外さないように…。
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