山の家から、白樺湖から、麓の町から、いつも見上げていた蓼科山。岩がゴロゴロしていると聞いて足が向かなかったのですが、やっと登って来ました。
朝起きたら一面の霧、駐車場についても真っ白で眺望は諦めつつ出発。
本当は1番緩やかという大河原峠からの登山路を登りたかったのですが、台風19号の大雨による土砂崩れで通行止めとなってしまい、ここ七合目鳥居登山口から登ることにしました。
足元が悪いので転ばないように気をつけつつ、ひたすら登ります。
途中小さな秋を見つけましたが、キツい登りで余裕がなく写真はこの一枚だけ。
台風で道が荒れているのか、もともとなのか、登る意欲を削がれる登山道が延々と続きます。
少し登っては立ち止まり「ひとりだし無理せず引き返しても」「そうね、でもせめて将軍平まで」自問自答しながらのつらい時間。
ふと振り返れば雲海の向こうに山が!
眺望は諦めていたのに!
俄然元気が出て、また登ります。
やっと将軍平に到着。すでにヘロヘロです。
蓼科山には4つの登山路がありますが、ここで合流、あとは急登の岩場を頂上へ。
おやつを食べて元気回復、頂上を目指します。
ひたすら岩を登ります。熟練登山者はヒョイヒョイ登りますが、筋力のない私は四つん這いでひとつひとつ。
岩に書かれた矢印を頼りに登っていると、上から降りて来た方が「もうすぐですよ!360度の絶景が待ってますよ」と教えてくださいました。「え?上は晴れているのですか?」「雲海が素晴らしいです!頑張って!」と。
下を見ると将軍平の山小屋があんなに小さく。
そして雲海が広がっています。
よし!もうひと頑張り!
着いた〜頂上なのに広くて平たい!
一面のゴロゴロ岩!景色を見るにも写真を撮るにも足元油断できません。
神社もあります。ここへ移動するのもひと苦労。まず出て来た願いは「無事に下山できますように」
夏に登った八ヶ岳が海に浮かぶ島のようです。
さて気を引き締めて下ります。躓いたら滑落間違いなし。景色を見ている余裕はありません。
将軍平から下は少し気持ちにゆとりが出て苔の写真を撮ったりして。
北八ヶ岳は苔が本当に美しい。
のんびりしていたら、たちまち濃い霧に包まれてしまいました。こういう時おひとり様は超不安になります。時間はまだ14時前だというのに暗い森は絵本のよう。
道迷い防止に張られたロープの心強いこと!
無事に下山。
家事も放り出してのひとり登山、心配しながらも快く出してくれた夫にまずは報告、感謝の気持ちでいっぱいです。
#松戸ピアノレッスン
#蓼科山2530m
#北八ヶ岳苔の森
#岩ゴロゴロ好きな人オススメ
#雲海