長引く自粛生活、外出を控えてはいるものの、食事や雑貨の買い物に出るついでに住宅地を散歩しています。
なぜ住宅地かというと「密」を避けられるだけでなく、街路樹や道端の雑草、お宅のお庭で丹精された花木がとてもとても美しく、目を楽しませてくれるからです。
桜も終わり、日差しが強くなってくると、街のあちらこちらで見かけるのがハナミズキ。
おうちの庭先を彩ったり、公園では大木になっています。
「そ〜らを〜押し上げて〜」つい口ずさみたくなります。
下から見上げると、空の青に白や薄紅色の花が映えて美しいこと!
世界中がコロナウイルス感染への恐怖に陥った頃から、ピアノに向かう気持ちが萎えました。
もともと予定していた演奏活動がすべてキャンセルになったこともあり、せっかく時間があるのだし、この機会にレパートリーを拡げよう、と意気揚々と楽譜を選んでピアノの譜面台の横に積んだまま…そのまま。
遠隔アンサンブルの動画とか、オンラインレッスンの準備とか、目の前には意欲的な材料があってそれはそれで楽しいのだけれど、そこから前に行きません。
ピアノ弾くの、好きだったはずなのにな。
本番がないと弾かないなんて、子どもみたいじゃん。
弾きたい曲はたくさんあるのに、なぜか気持ちが向きません。
そんなある日、友達が寝る前にピアノを聴いてリラックスしている、という話を聞きました。
また別の友達からは、自粛疲れで不眠になり音楽やお酒がないと眠れない、という話も。
もしかしたら、何か役に立てるのかもしれない。
でもリラックスしたい時に聴くピアノってどんなだろう?日頃「伝えること」を大切に弾いていますが、リラックスしたい時にはそれは必要ないのではないかしら。
聴いている人それぞれが、自由に風景や物語を想像したり、いえ、もしかしたらただ無になれる空間に身をおきたいのかもしれません。
そこで浮かんできたのが「そ〜らを〜」だったのです。
楽譜もある!好きな曲だから弾くのは楽しい!そして自分が癒されていきました。久しぶりにピアノに向かうのが楽しい!
そこから先は初めてのトライ。
慣れない録音に四苦八苦していたら、夫が画像編集を引き受けてくれました。
動画投稿ってどうやるの?チャンネル登録って?と固まっていたら、息子が見かねて教えてくれました。
なんとか投稿完了。あとはどうか皆様の心に届きますように。
Facebookに投稿したり、いつもコンサートに来てくださるお客様に近況報告を兼ねて送ったりしたところ、思いがけなく反響をいただいて驚いています。
やはり「ハナミズキ」という作品の持つ力の大きさ、そして今、人は音楽を必要としているのだな、と実感しています。
何もかも中止になり「音楽どころではない」と言われているような昨今ですが、「乾いた心にピアノの音色が染み渡りました」というような感想をたくさんいただいています。
何より私自身が励ましていただきました。
やはり聴いてくださる人があっての音楽家なのだなぁ、と感謝の気持ちでいっぱいです。
作詞 一青窈
作曲 マシコタツロウ
編曲 上田真樹
ピアノ 小原由起子
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