絵本の読み聞かせを始めてから15年が経ちました。
息子の通う小学校で読み聞かせボランティアの募集をしていました。
読み聞かせはやったことがなかったけれど、絵本が好きだったことと、何より一年生になったばかりの息子が学校でどう過ごしているのか覗いてみたかった、という大変不純な動機で応募をしたのでした。
そうしたら聴いている子どもたちの真剣な眼差しに心を鷲掴みにされてしまい、また魅力溢れる個性的なボランティア仲間に恵まれ、彼女達のおかげで自分では絶対に手に取ることのなかったような絵本を次々と知ることになり、みるみるハマっていきました。
人前に立つ度胸だけはあったけれど、絵本の持ち方も話し方もすべて一年生、新鮮な気持ちでボランティアを始めました。
知らない世界に足を踏み入れるというのは本当に素敵なことで、ここでたくさんの絵本や仲間との出会いがありました。
それが今も「PEKOぽん!」として続いています。
ピアノと絵本と工作でおもしろいことがぽん!と出るPEKOぽん!
1番初めに取り上げた題材が、日本の昔話「やまなしもぎ」でした。
病気のおっかあのために三兄弟がやまなしをもぎに山に入り、不思議な婆様と出会い化け物と戦うおはなしです。
昔話だけれどファンタジー。
このおはなしに合う音楽は…と探すと、ドビュッシーしかない!
戦いが終わり無事におっかあの元に帰ることができた三兄弟。その安堵と喜びを表したくて選んだのが、この「亜麻色の髪の乙女」でした。
この曲を聴くと、若い頃はフランスの田舎の女の子を思い浮かべたものでしたが、いまではすっかり「やまなしもぎ」の情景が浮かびます。
日仏のコラボレーション、ぜひまた子どもたちに聴いてもらいたいなぁ。
キラキラ瞳の前で上演できる日を心待ちにしています。
クロード・ドビュッシー 作曲
ピアノ演奏 YUKIKO KOHARA
#やまなしもぎ
#PEKOぽん!
http://yukiko-kohara.com/pekopon.html