昨年の今頃、思いもよらぬ自粛生活から始めたYouTube動画配信。
はじめは「私なんかがYouTubeなんて」とか「もっと若くて可愛い😍ピアニストがやればいい」とか「だいたい私の音はこんなじゃない」とかネガティブなことばかり言って逃げていたのだけれど…
こんな私の動画配信を楽しみにしてくださるありがたいお友達もいらして…
なんて幸せなことでしょう。
4月末から緊急事態宣言の影響で演奏活動も停滞しております。
今年も松戸クリスマス音楽祭の一環で「ムーンライトコンサート」は開催予定。
今回は地元松戸市出身の新進のサクソフォーン奏者をゲストに迎える予定で、会場の市民劇場も押さえてあります。
どうぞ無事に開催できますように。
そんな願いを込めて「今できること」動画を更新しました。
作曲したご本人が出版社に「ソナチネってタイトルにしてね」と言ったとか?可愛らしい小品のようなピアノソナタです。
オクターブで始まる冒頭をキャンキャンキャンキャーンと弾いてしまいたくなりがちですが(笑)alla tedescaと指示があります。
ドイツ舞曲風に、レントラーだということを意識することが大切だと思います。
レントラーは南ドイツやオーストリアに伝わる舞曲で、ウィンナーワルツの基になっていると言われています。
中間部に手を交差して繰り返される「かっこう」から「かっこうKuckouソナタ」の愛称もあります。オーストリアの田舎の緑の森で聴きたい作品です。
そしてもう一曲…
シューマンの魅力的な小品のうちのひとつ。前触れもなく始まりこぼれるような符点の流れが止まりそうで止まらず、いったいどこへ向かうのか。
次々に転調しながら展開していくふたつの中間部は、ページをめくるまで予想ができない物語のようで胸が高鳴ります。
終結部は大変美しく幻想的で、大自然の織りなす雄大な風景と重ね合わせてみました。
まだしばらく続く自粛の日々、
時には現実を忘れて美しい音楽と風景で心を豊かに保ってまいりましょう!
#Yukiko kohara
#Beethoven Sonate für Klavier Nr.25 1.Satz
#alla tedesca
#Ländler
#光城山