寒い年明けになりました。
スキー場はどこも雪がたっぷりですが、
豪雪のニュースに客足は今ひとつだとか。
お正月三が日をのんびり過ごしたので
初登りもゆるゆる歩いていい景色を見たいなーということで選んだのが守屋山。
地元の山の会の人々に愛され整備された里山で、登山口から600m弱登れば360度ビュー!というのも嬉しい素敵な山です。
紅葉の季節にキャンプ場コースを歩いたことがありましたが、今回は「立石コース」を。奇岩や凍結した滝をめぐる楽しいコースです。
コースの名前になった「立石」は、里の人たちからも崇め奉られたといいます。
その向こうに南アルプスが見えます。
奇岩といっても岩登りはなく、周りを巻くので足元も心配ありません。
雪もたいしたことなく、ほとんどの方はチェーンスパイクで歩いていました。
私たちは軽アイゼンしか持っていないので装着しましたが、少し歩きにくかったです。
「浅間の滝」木花咲耶姫が祀られているそうです。富士山の神様として知られる木花咲耶姫、八ヶ岳の伝説で富士山と赤岳が背比べをして、負けた木花咲耶姫が怒って赤岳を蹴飛ばして八つに割ってしまったという…怖!
稜線に出ました。木々の間から青空と山並みが見えています。
頂上からの展望を想像するだけでワクワクが止まらないけれど、ここから山頂まで頑張りどころです。
「息切れ坂」の木札。
このコースを作ったという89歳の方がお医者様に言われた言葉だそうです。
「息切れは心臓、肺への最高の良薬です」
いよいよ頂上が見えてきました!
空も真っ青!360度ビューを想像すると歩みも進みます。
やったー!登頂!
北アルプスかな?
諏訪湖も空が映って真っ青!
蓼科山ヤッホー!隣は北横岳。
守屋神社の奥宮。古い石の祠が祀られています。
こちらは避難小屋、通称ラビットハウス。
今回は有り難く暖を取らせていただきました。
火を焚くのは危ないので持ってきた温かい湯でコーヒーを。
地元の人の温かい言葉が心に伝わります。
守屋山は双耳峰、西峰にも登ります。
風が冷たくなってきました!
頂上で、このコースを作られたというご老人に出会いました。
大きな杖をついて、足元は噂通りゴム長靴!
実は底に鋲が打ってあるそうです。
「今日はいいですね!百名山のうち33山が見えますよ」と仰っていました。
山の名前、全部わかると楽しいだろうな。
いつまでも見ていたい山並み。
富士山だけが見えないのは、やはり木花咲耶姫の嫉妬のせい?
名残惜しいけれどそろそろ下山しなければ。
登りはつらかった急登も、下りはアイゼンが止まってくれるので怖くありません。
分岐まで戻ってきました。行きは岩巡りコースだったので、帰りは尾根コースを。
天気予報では昼間も氷点下だったけれど
立石コースは南斜面なのか暖かな日差しがあたり寒さを感じません。
百畳岩からは南アルプスがよく見えます。
ハシゴを使って岩に登れるみたい!
午後になっても日差しがたっぷり。
足元も明るくて安心です。
年末に登った御岳山とは大違い!
無事に駐車場まで降りてきました。
よく整備された道、心温まる木札の言葉、楽しいコースでした。
行き合う人は皆さん、何度もリピートされているとのこと、その気持ちがよく分かります。
また違った季節にも歩いてみよう!
下山後は少し足を伸ばして高遠温泉の「さくらの湯」、茅野に戻って「ハルピン味噌ラーメン雷蔵」ダブルで温まり大満足の初登りでした。
今年もたくさんの風景に出会えますように。
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