地元松戸在住のソプラノ歌手、五月女智恵(そうとめちえ)さん。
これまでも何度か共演の機会があったのですが、今回は彼女の門下生の発表会に伴奏ピアニストとして参加させていただきました。
森のホール21は松戸市営のホールですが、小ホールは劇場のようなフォルムと内装が美しい。
平成5年にオープンして以来、発表会やコンサートで毎年のように使っていたのですが、近年は抽選枠が少なくなり縁が遠くなってしまいました。
五月女門下の皆さん、客席に散らばって発声を始めました。
遠くは九州から、そして長野や山梨からお集まりのお弟子さんたち。やや緊張された面持ちで真剣に身体を目覚めさせていらっしゃる。
森のホール名物?前舞台。
ホールが完成して市内の音楽家たちにお披露目された時に、ステージから客席へ音(声)が飛ばない、と評判が今ひとつ。
そこでオーケストラピットにステージを設営するご提案をいただき、これがヒット!
以来、本来の舞台の前に迫り出した前舞台を使うようになりました。
リハーサルが進みます。
客席の五月女先生から指示や励ましのお声かけが続きます。
森のホールのもうひとつの魅力は
周りが森に囲まれていること。
21世紀の森と広場に隣接するので窓からは緑が見えます。
新緑の季節は特に目に優しい。
この日はあいにくのお天気で、時折にわか雨が足元を濡らしていましたが、木々はさらに生き生きと美しさを増していました。
結婚して柏に4年、その後松戸に移り住んで以来、生徒さんの発表会や「松戸クラシック音楽を楽しむ会」主催の「ファミリーのための名曲コンサート」にも毎年出演させていただきました。
私も生徒さんたちもこちらのホールで育てていただいたようなもの。
巣立っていった生徒さんたち、いつもご来場くださったお客様、
そして支えてくださった当時文化振興財団にいらした八嶋さん、コンサートの運営をしてくださる調律師の大谷さん、舞台スタッフ、照明スタッフの方々のお顔が次々と浮かんで懐かしい。
さて、そろそろリハーサルが終わり開場時間が近づいてきました。
準備も万端整い、いよいよ開演です。
今回演奏される曲目は約30曲!
伴奏ピアニストは大学の大先輩であられる水野ゆみさんと私のふたりで分担、それぞれの作品に想いを込めて歌われる皆さんに寄り添います。
熱演が続きます。
最高齢は78歳!長く合唱団で歌い続けていらっしゃる張りのある声は年齢をまったく感じません。
最後に五月女智恵先生の演奏。
出番が済んだ私は客席で拝聴することができました。
深い声の響きや豊かな表現力に魅き込まれます。
ステージのお花は常盤平さくら通りにある「フローリストかれん」さんのアレンジ。
華やかで気品がありホールの雰囲気にピッタリでした。
今度お店を訪ねてみようかな。
無事終演、客席からいただく温かな拍手、歌い終わった解放感、ステージでは記念撮影が続きますが、どなたも皆さん笑顔がこぼれます。
学ばれる環境も経歴も年齢もさまざま、
歌が好き!うまく歌いたい!作品への想い!
その情熱がピアノを弾く私にビンビン伝わってきました。
ステージではリラックスして気持ちよく歌っていただきたい…少しは寄り添って差し上げられたかなぁ。
あぁ、やっぱり私は伴奏が大好き!
発表会が終わってしまうのが寂しくもあるのでした。
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