冷たい雨の朝、ふたりの妹と母から贈り物が届き、包みを開けると真っ赤なカーディガンと白い琺瑯のミルクパンが…。
むむ！これは60回目の誕生祝いという粋な計らいではないか！
そういえば夫のお弟子さんたちのコンサートでも、私は聴きに行っただけだったのにお花をいただいて「明日は記念のお誕生日ですよね！おめでとうございます」
なんと！覚えていてくださったことが何より嬉しいけれど…なるほどそういうことか！
そして我が家でも「節目の誕生日」ということで、めずらしく家族3人でディナーを食べに行くことに！
日頃あまり記念日イベントをしないので、本当にめずらしい！
仕方がない…真っ赤なカーディガンを着て行くか。
訪れたのは、解体された古い蔵を移築再生したという「楽の蔵」
小屋裏を利用した2階は、以前はギャラリーとして定期的にイベントを開催していましたが、コロナ禍をきっかけに雑貨屋さんになっています。
季節柄、お雛飾りやオーナー選りすぐりの作家さんの作品が並んでいます。
1階がフレンチレストラン Chez tomo.
こちらのシェフは息子のお友達のお父様。
地元の食材をふんだんに使ったコース料理が楽しみです。
シックな雰囲気の店内…
炎の温もりで外の寒さを忘れるほど。
ランチは満席だったのでディナーに来てみたのですが、なんと貸切でした！
還暦のお祝いを家族にしてもらえるとは、なんと幸せなことでしょう。
数日前に急に決めたのに、スケジュールも合ってビックリです。
コースが始まりました。
アミューズは4品。
牡蠣のグラタン、三元豚のリエットのシューファルシ、黄カリフラワーのムース、キッシュロレーヌ
魚介とレッドムーンのセルクルサラダ仕立て
キノコのポタージュ
ヒラメとスズキのポワレ
黒毛和牛カイノミと肩ロースのグリル
そしてデザートは嬉しいバースデー仕様！
柑橘のクレームブリュレ、イチゴのアイスクリーム、抹茶とホワイトチョコレートのムース、ガレットブルトンヌ
家族で記念撮影。
春から息子は就職のため家を出るので
こんなふうに一緒にお祝いできるのも貴重な機会かもしれません。
食後にシェフとおはなし。
息子の電車とバスのオタク話に熱心に耳を傾けてくださったのち、実は僕もきのこオタクで…と秋に信州の山にきのこ取りに行くお話を、熱く語ってくださいました。なるほど店内はきのこずくしだったのでした。
そしてなんと、翌日もお祝いが続くのでした。
長いお付き合いになったお弟子さんたちがお祝いのランチ会を開いてくれました。
会場は新松戸の隠れた名店「モンシュシュ」
どれも美味しかった前菜ですが、もっともお気に入りは鶏レバーのムース。ほんのり甘くて思わず「もっとパンください」と言いそうになりました。
カリフラワーのスープ
魚料理は館山のさわらのポワレ
牛ステーキはやわらかく、玉ねぎのソースとよく合います
デザートプレートにはバースデーメッセージが添えられていました。
そして、お弟子さんたちから花束と贈り物をいただき感激！
小学生の時から、高校で、大学で、と
それぞれ出会ったときはさまざまですが、
ピアノのレッスンから始まった長いお付き合い。
音楽だけでなく想いも伝わって行くのだなぁ、とあらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
まさかこんなふうに還暦のお祝いをしてもらえるなどとは思わなかったので、
家族やお弟子さんたちの優しさに触れた今年の誕生日は生涯忘れられない宝物になりました。
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https://www.monlapin.jp/Bistromonchouchou.html
