ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。演奏活動やレッスン、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

丹沢デビュー㊗️「こだま登山部」初参加

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松戸5時15分発に乗って代々木上原で乗り換え。ちょうど日の出となりました。

これからさらに小田急線で本厚木まで、本日の山行の集合場所へ。
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山歩きをするのに丹沢山系は憧れの地なのだけれど、標高差や距離数が大きいので体力的に自信がなく踏み出せずにいました。
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以前から気になっていた山歩きのツアー会社「こだま登山部」の予定の中に「丹沢初級コース」とあったので、思い切って参加してみることにしたのでした。
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本厚木駅で「はじめまして」のご挨拶をして参加者10名とガイドさん2名の12名、マイクロバスを借りて登山口まで移動です。

路線バスの通っていない登山口までこうして行けるのがツアーの強みですね。
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今回は丹沢の東にある宮ヶ瀬湖のほとりを縦走するコース、まずは高取山を目指して登山口から階段攻めに合います。

私は初参加なのでガイドさんのすぐ後ろ、アドバイスをいただきながらゆっくり登っていきます。
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ツアー主催のこだまさんを知ったのは実に3年も前。たまたま聴いていた文化放送の番組で女性アナウンサーが富士登山にチャレンジという企画をしていました。

普段それほど山登りをしないであろう人が、若いとはいえそんなに簡単に富士山に登れるものか?と関心を持って聴いていました。
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いつも元気なトークで人気の彼女が、みるみるペースダウンして体調が良くない、どうやら軽い高山病の症状が出ている、と番組内の中継で報じられるたび、まるで我が事のようにハラハラドキドキ、とうとう番組が終わるまでに登頂に至りませんでした。
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次の番組でもコーナーの合間に中継が入ります。途中で断念かと思われたこの企画でしたが、なんと奇跡が起こったのです。

付き添っているガイドさんが呼吸法を指示したところ、女性アナウンサーの体調が回復して見事富士山に登頂したのでした。

私はとても感動して、そのガイドさんのお名前「こだまやすし」さんを記憶したのでした。
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ググってみると「こだま登山部」を主宰され、中高年の女性を中心に絶え間なくツアーを実施しています。いつかは参加したいと思いつつ、レベルが合わないのでは?足を引っ張ってしまうのでは?となかなか勇気が出ません。
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そんな中での初参加、こだまさんも大変喜んでくださって、メンバー紹介の時にも「文化放送を聴いて参加してくださった小原さん」と…。

ちょっと恥ずかしかったですけれど、とにかく苦手な下りを克服したいのもあって参加させていただきました。

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初めは日差しの温もりの中、暖かな山歩きだったのですが、高取山に登頂する頃から丹沢主峰方面から厚い雲がかかり始めました。

それでも厚木市街から都心方面、奥多摩筑波山まで見え、眺望を楽しみました。
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木々の間からはいつも宮ヶ瀬湖の深いブルーの湖面が見え隠れしています。
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ほどなく高取山登頂。705m

登山口は標高300mなかったですから、約400mを一気に上がって来たことになります。
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まだ上空には青空も覗いています。
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相模湾江ノ島、遠くには大島も霞んで見えるほど。丹沢って海が近いのですね!

この時はまだ展望台に登る元気がありました。
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参加の皆さんと記念撮影
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そこからあとは仏果山を目指しましたが、結構なアップダウンを繰り返したので写真がありません。

途中、反対側の登山口からのコースと合流する宮ヶ瀬越を経て、仏果山登頂。747m
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そこから急な下りが始まります。

せっかく登ったのに…と心の中でつぶやきます。
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降りて降りて…
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階段も降りて降りて…
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革籠石山まで来ました。640m
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この頃から日差しが消えて、急に風が冷たくなりました。

遠い山にかかる雪雲から飛んできた雪がちらちらと舞います。
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またさらに降りて降りて半原越まで来ました。

ここが標高488mですから、仏果山からは300m近く降りて来たことになります。
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見た目はすっかり下山気分です。

ところがどっこい、ここから経ヶ岳に登り返します。「え〜」誰からともなく思わずため息がでます。
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またしても階段から始まり急登が続きます。

眺望もなくテンションも上がりません。
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そんな中、何度か止まって、こだまさんの指示で呼吸を整えます。

こうやってバテずに登ることができるのだな、と実感します。
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頂上目指して登る登る登る!
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途中、山の名前の由来になったと言われる経石を通過、その大きさに息を呑みます。
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そこを過ぎればやっと…
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経ヶ岳、登頂しました。633m

仏果山頂から約250m降りて、150m登り返したとのこと、さすがにシビれました。

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風も冷たく雪も降り始めたので、ほんの少しの休憩をして先を急ぎます。
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あとはひたすら下るだけ、でもこれがとても長い。やった!登山口、と思いきや、まだまだ途中の林道を横切っただけ。
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最後の休憩、強い風に雪が混じって吹きつけます。思わず戯けるこだまさん。

彼の的確な指示のおかげで長い縦走を歩き切ることができました。
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このあと、雪が雨に変わり、ズブ濡れになりながら無事に登山口に到着。

疲労感より達成感でいっぱいでした。

思いのほかバテなかったけれど、アップダウンの連続に太腿はパンパンです。

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本厚木駅までマイクロバスが送り届けてくれます。

座ってホッとした瞬間、こだまさんが

「このまま新宿駅まで行ってほしいな」

ジョークでみんなを笑わせます。

こだまさんは、山歩きの指導だけでなく、参加の皆様への気配りや声掛けが素晴らしく、そこにも感嘆、頭の下がる思いでした。
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参加の皆さんもとても温かくお声かけくださって、居心地がよかったです。

ぜひまた自分の目指すレベルに合うコースがあれば参加したいと思います!

 

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