今年は雪が少ないので雪山歩きもあまりできそうにない…とはいえ、3月初旬、登山道にはまだまだ残雪あり、ということで、チェーンスパイクを購入することにしました。
3月は大学が休みなので、夫はスキー三昧、いい歳をして向上心の塊なのは尊敬に値するけれど、どうか怪我なく滑ってほしい…。
その間、ひとりで暇なので山歩きを楽しむのですが、60にもなってソロ登山というのも不安なので、歩き慣れた山を選んで安全第一に歩いています。
こちらの守屋山は夏冬一度ずつ登っています。
もちろん年によって状況は違うので油断は禁物ですが、道迷いの不安はないのでソロでも大丈夫。
何より「信州里山総選挙」で堂々の第3位になるくらい人気の山なので、登山者も多く寂しくないのでした。
あそこが双峰守屋山の頂上かな。
キャンプ場や鳥居を経由する杖突コースが一般的ですが、最近人気なのが立石コース、巨岩や滝を巡りながら徐々に登っていく楽しいコースです。
キャンプ場にはバイオトイレが建設中でした。人気のほどがうかがわれます。
昨今の登山ブームで、トイレの問題では登山者の自覚を問われています。このような対応をしていただけるのは本当に貴重なことです。
この日は駐車場の広い杖突コース登山口から登り、立石コースを降りて来ましたが、雪の状況がまったく異なったのが驚きでした。
キャンプ場から上は完全に雪道となりました。
履き慣れないチェーンスパイクをしっかり踏み締めて登ります。
トレースがあるので不安はありませんが、それでも時折踏み抜きもあるので慎重にゆっくり登ります。
最後の急登、ここを登れば稜線に出るので、もうひと頑張りです。
背中は汗だく、衣服で調節をします。
稜線に出ると木々の間から諏訪湖が見えます。遠い山並も白く冠雪しているので美しい!
山頂が見えて来ました!この時が1番ワクワクします。
守屋山東峰、登頂。1,631m
登山口からわずか1時間でこの眺望です。
乗鞍
奥宮を祀ってあります。信仰のために昔の人は峠の下の本宮から歩いて登ったそうです。
実はそのコースも守屋山ファンの間では人気ですが、私はとてもじゃないけれど車で上がって来ちゃいます。
守屋山は双峰なので、尾根道を歩いて西峰へ。
途中の景色もまた楽しい。
残雪ありなのでチェーンスパイクがちょうどいい!
20分ほど歩くとパァっとひらけて西峰到着。
グループで登っていらした方に撮っていただきました。ソロ登山は自分の写真が残らないので、このご好意は大変ありがたい。
いつまでも眺めていたいけれど、今日はこの後、甥の誕生日祝いをするため、買い出しに行かなくてはなりません!名残惜しいけれど下山します。
有名なラビットハウス。雷雨の時などのための避難小屋です。守屋山は地元の方々の整備が素晴らしく行き届いています。
ブナの木からパワーをもらいます。
下りはこちらの分岐から立石コースを。
雪が解けてぬかるんだ山道を用心深く降りていきます。
登りだとこのあたりでつらくなる、というところにこの札がかかっています。
守屋山を守られている長老のようなお方の言葉でしょうか。
心臓や肺を鍛えているのですって!頑張ろう!
前嶽への分岐。雪があったのはここまで。
ここから下はまったくありませんでした。チェーンスパイクを脱いで歩き始めます。
カラカラに乾いた道。
登りのコースとはまるで別の山のようです。
畳岩から南アルプスを望む
昨年夏に登った甲斐駒。今度は鳳凰三山を歩きたいなぁ
巨岩が並ぶこのコースも、地域の方が新しく作ってくださったそうです。
立て札やひと言解説がありわかりやすい!
おかげで私たちは迷うこともなく安心して山歩きを楽しめます。感謝、感謝!
もちろん楽しむ私たちも精一杯の協力は惜しみません。山を大切にする気持ちは共通のものです。
無事に下山。今日もありがとうございました。
…と思ったら、車を停めた登山口の駐車場まで舗装路を20分登り返さなければなりません。
今日1日で1番しんどい思いをしたのでした…。
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