ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。演奏活動やレッスン、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

八ヶ岳南端の編笠山へ

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9月中旬、いつまでも終わらない残暑、どこへ行っても暑いけれど、八ヶ岳ならば涼しかろう…と編笠山に登りました。
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八ヶ岳という山はなく、主峰赤岳をはじめ、8つの峰々を総称するのですが、

私がこれまでに登頂したのは天狗岳と硫黄岳。

編笠山を8つの中に含むかどうか諸説ありますが、次に登るのはこちら、と決めていました。
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花も葉も根も猛毒のあるトリカブト

夏の終わりから秋にかけて美しい青紫の花を咲かせます。

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初めのうちはなだらかな道が続きます。

登山口がすでに標高1,600m近いとはいっても湿度が高く、すぐに汗だくに。

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最初のポイント「雲海」に到着。

本来は眺めがいいらしいけれど、スタート時間も遅かったので眺望も今ひとつ。

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続くポイントの「押手川」ここで分岐になります。

編笠山を選んだ理由の一つに、苦手な岩ゴロを歩くトレーニングをしたかった、というのがあります。

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春に、蓼科山すずらん峠から登った時に、やはり岩ゴロに苦戦、人一倍運動神経が鈍くて怖がりのため、時間もものすごくかかってしまうのです。

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ある程度は慣れもある、とガイドさんや師匠からもアドバイスをいただいているので、山頂直下は岩ゴロで有名な編笠山にチャレンジです。f:id:amefuri5kumanoko:20230913130055j:image

「押手川」を過ぎた頃から、始まりました、岩ゴロ。

それでも蓼科山よりマシかもしれません。f:id:amefuri5kumanoko:20230913131336j:image

あたりは苔むす岩が美しい。まるで北八ヶ岳のような静かで穏やかな風景です。
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大きな岩に小さなハシゴがかかっています。

少し前に仏岩で経験したので余裕で楽勝!

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これなら槍ヶ岳もOK?いえいえ、とんでもない。
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そろそろ森林限界かな。

最後の急登がキツイ、と誰もが皆さん仰る。まさに今そこです。

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ふと、振り返ると

「あ!開けた」

長い樹林帯から抜けて眼下に街並みが!
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そして足元には有名な看板が!

「山頂までホントにちょっと」

青年小屋の粋な計らいだそうです。
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「あ!富士山」

夫の声で振り返ると、ほんの頭の先が見えています。

富士山が見えるとどうしてファイトが湧いてくるのでしょう!
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昨年の夏に登った甲斐駒ヶ岳の頭もちょっぴり見えています。
相当な高度感!頂上はもうすぐそこです!

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岩の間にヤマハハコの花がいっぱい!

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編笠山、登頂しました。
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眺望はあきらめていたのですが…

夫と交代で写真を撮るうちに雲が晴れてきました。
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あれは、ギボシ

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そして権現岳が姿を現しました。
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頂上にいる登山者みんなが慌ただしくカメラを向けます。

ほんのこの一瞬を待っていた、そして逃してはならない!
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そしてまた、あっという間に雲がかかってしまいました。

残念ながら赤岳は見えません。遠くに蓼科山が見えています。

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編笠山の山頂はまぁるくて、蓼科山に似ていますが岩は少し小さいので歩きやすいです。
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本来なら南アルプスが目の前に見えるはず。
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甲斐駒ヶ岳だけでなく、6月に登った鳳凰三山も…見たかったなぁ。
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さぁ、午後から雨予報なので下山しましょう。
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青年小屋経由で分岐の「押手川」を目指します。
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青年小屋までが難所の岩ゴロ。

すぐ近くに見えているのに…なかなか辿り着きません。
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苦手の岩ゴロ。

足の置き場を考える、バランスを考える、頭の中はいっぱい!
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後ろから10名ほどのグループがやってきたので道を譲りました。

おそらく私より確実に年上と思われる方々が、ひょいひょいと岩ゴロを歩いて行きます。

 

うーん、情けない。

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やっと到着した青年小屋。遠い飲み屋の提灯。

時間がなくて寄ることができませんでした。

次回は泊まって…権現岳にチャレンジ?

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さぁ、ここから登山口まで約3時間!f:id:amefuri5kumanoko:20230913132440j:image

苔の森を歩いて、歩いて、歩いて…
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なかなか風景が変わらない。

ループにハマった感、下山あるあるです。
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岩ゴロはまだ続いています。

怪我をしないように慎重に!
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足元の苔の美しさに励まされながら…
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やっと押手川に着きました。
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ここからは登りと同じルートをひたすら降ります。

途中少し眺望が開けますが、厚い雲に覆われています。
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アキノキリンソウが咲き残っていました!
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ホタルブクロも一輪。
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雲海に着く頃には、遠くからゴロゴロと雷鳴が聞こえてきました。
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午後から雨予報でしたので雨対策もバッチリ。

ここまで降られなくて本当にラッキーでした!
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とはいえ、慌てず慎重に。

降ってきたら雨具を着ればいいのです。

怪我が1番怖い。
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途中でまだ日差しも差し込みます。

南斜面なので午後になっても登山道が明るいので助かります。
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笹が綺麗に刈られて、よく整備されていました。感謝です。

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無事に下山。

駐車場には簡易トイレが3つ。中はペーパーも掃除道具もあり、とても綺麗でした。北杜市が管理しているようでした。
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車に乗り込み走り出して15分ほどで土砂降りになりました。

降られなくて本当に助かりました。

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八ヶ岳の南の端っこの編笠山

長く引く裾野がとても綺麗。

下から眺めた時に「あそこに登ったんだな」って思えるのが何より嬉しい。

苦手克服はなかなかできないけれど、編笠山いつかまたチャレンジします。

 

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