ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。演奏活動やレッスン、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

いよいよ登頂、そしてまさか…

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翌朝目を覚ますと、足元の窓の外から日の出が!布団の上で眺められるなんて最高です!

身支度をして降りていくと、ホカホカご飯が待っていました!
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歯磨きのために外に出ると、おひさまはすっかり雲の上にお出まし、さあ!今日も頑張って歩きましょう!
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ガイドのこだまさんのあとについて、まずは甲武信ヶ岳の山頂を目指します。小屋からは20分ほどと聞いています。
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眺望が開けたと思ったら、もうこの景色です!

晴れてよかった!来てよかった!

頑張ってよかった!
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金峰山の向こうに南アルプス
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八ヶ岳をいつもと反対側から眺めているので、順番も逆です。
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私が甲武信ヶ岳に来られるなんて!

こだま登山部に感謝です。
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山も谷も美しい。
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喜びいっぱいの笑顔。

これが、記念すべき思い出に残る登山になるとは、この時は想像もできませんでした。
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富士山に向かってみんなで拝んでから、さぁ長い長い下山が始まります。
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まずは破風山に向かってアップダウンが繰り返されます。木々の間から青空とこれから向かう山並みが覗いています。
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眼下には塩山駅からタクシーでくる時に通った広瀬湖(ダム)が見えます。
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これまで歩いてきた稜線をながめながら休憩です。
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こだま登山部の休憩は、こまめに、しかし短いのが特徴で、必ずザックを下ろして座って足を疲れから解放します。

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行動食と水を口に入れて、景色の写真を撮ると、再び出発です。
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お天気が回復したのはいいけれど、直射日光を遮るものがない稜線歩きがつらくなるほどです。
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眺めはいいけれど、熱中症にならないように気をつけながら歩きます。

避難小屋が見えてきました。
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めずらしくガイドのこだまさんも入った集合写真。貴重な思い出です。

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前を見ると破風山
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横を見れば富士山
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さぁ、登りです
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青空と芽吹いたばかりな新緑がまぶしく、春の到来を感じます。いや、日差しはもう初夏だ!
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やれやれ、やっと破風山に着きました。

暑いわりに、足元にはまだまだ雪が残っていて滑らないか気も使うし疲れました。
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おまけにあとは下りかと思いきや、破風山は双耳峰で次のピークは東破風山、大きな岩が続いて難儀しました。こんなところでも岩イワ苦手が出てしまいました。
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暑くてヘロヘロになりながら、足元に気をつけてひたすら登って降りてを繰り返します。
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雁坂嶺に到着した頃はもうヘトヘト…

大きな鹿がいたのはここだったっけ?
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メンバーが撮った写真を拝借しました。

人がいても逃げないのは慣れているから?エサを食べるのに一生懸命だから?

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少し雲が出てきて風が涼しくなりました。

ホッとしながらさらに歩くと雁坂峠に着きました。
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日本の三大峠と言われる雁坂峠

秩父から甲斐に向かう貴重な道、日本書紀にもその名があり、また武田信玄の軍用路でもあったそうです。
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昔の人が歩いた古くからある峠道に自分が立っていることに不思議な感動を覚えつつ、この景色も見納めです。
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あとは雁坂トンネルの駐車場までひたすら降りていきます。長い長い下山の始まりです。
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はじめは笹原をジグザグに降りていきましたが、1時間もすると沢に出ました。
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ハナネコノメソウが咲いていました!

高尾山では咲き終わりだったので、可憐な姿を見られて感激です!
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ハシリドコロもたくさん咲いていました。

毒があるのですよね。
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新緑が萌え始めたばかりで本当に美しい。

楽しい沢歩きです。
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足元にスミレもたくさん…

ただ、先が長いので、なかなかゆっくり景色を見たり写真を撮ったりする余裕がありません。
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渡渉も何度かありました!
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どこを渡るか、こだまさんが判断してくださるので安心です。
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渡渉の後、岩をよじ登るところもあって、疲れた足に堪えました。怪我をしないよう慎重に!
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崩落しているところや、狭くてドキドキするような場所もありましたが、なんとか通過。f:id:amefuri5kumanoko:20240507210618j:image

遠くに桜が咲いていたり、まだまだきれいな風景がたくさんありました。

写真が撮れなくて残念。でも朝6時に小屋を出てからすでに10時間以上が経っています。

集中力も欠け、疲れも出ているので、写真は我慢してただただ足元に気をつけて歩きます。
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やっと舗装路に出たのでホッとしていたら、左側の斜面から落石がたくさんあって素早く歩かなくてはなりません。そしてこの舗装路の長かったこと!
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ようやく無事に下山、塩山駅までジャンボタクシーで移動します。

その間も車内からきれいな富士山が大きく見えました。

 

駅で解散、特急を待つ間にこだまさんのご案内でほうとうの美味しいお店を教えていただきました。
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程よい塩分と温かなおつゆに癒されて、2日間の疲れが取れるようでした。

ここで、こだま登山部のスタンプカードにご褒美ハンコを押していただきました。

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まさか…まさかこれが最後のツアーになるとは、

 

こだまさんご本人はもちろん誰も想像できなかったことでしょう…。

 

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