ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。音楽活動と、趣味の山歩き、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

恩師のリサイタルを拝聴しました

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高3の3月。武蔵野音大への入学が決まり、松浦豊明先生のご紹介で岡野寿子先生と出会いました。
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芸大を2次試験で落ちていたので、私は心機一転、武蔵野音大で学ぶ気満々だったのですが、

我が家の経済状態がそれを許さず「私立音大に4年間も通わせられない、来年も芸大を受けなさい」
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いわゆる「仮面浪人」当時は父の言うことは絶対的で逆らうことはできず、私は渋々従うことになったのです。

やっと受験から解放されたと思ったのに、まだ続くのかぁ…と憂鬱になりました。
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入学して始まった岡野先生のレッスンは、受験をするしないに関係なくそれはそれは厳しいものでした。

先生はいつもにこやかで穏やか。声を荒げることなんて一度もない。なのに、その笑顔から発される言葉は…

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門下内で密かに「寿子語録」と呼ばれる弟子への言葉は、鋭く的を突き、ブラックユーモアに溢れ、絶妙な例えが心に刺さるのでした。f:id:amefuri5kumanoko:20250526085556j:image

私自身も歳を重ね教える経験も積んだ今振り返れば、先生も愛情を込めて言ってくださったご指導だとわかりますが、当時は緊張のあまり気持ちに余裕がなく、レッスンで雑談をした記憶がありません。

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そんな指導を受けた教え子たちが、当日は銀座王子ホールにたくさん集まりました。

中でも、幼い頃に教わったお弟子さんとの久しぶりの再会は先生も驚かれるやら喜ばれるやら!

再会のハグをされるご様子は大変チャーミング。

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ご披露いただいた演奏は、多彩な音色、豊かな響き、卓越した技術、どれをとっても先生の魅力が伝わってきて、ホールの最後部の席まで美しい音楽が満ち溢れていました。

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もちろん御歳を考えたらそれだけでも偉業なのですが、そこを抜きにしても素晴らしい演奏、もっともっと聴いていたい、そして恩師に巡り会えたご縁、ご指導いただけることをあらためてありがたいと思いました。
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不肖の弟子の中でも代表格の私が、お弟子さんを育て武蔵野音大で先生にご指導をお願いする…それも、もう何人になったことでしょう。

そのお弟子さんたちはどなたも、先生のご指導のおかげで演奏家、指導者として立派に成長しています。

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いただいたご恩をこうやって繋いでいくのだな、とあらためて感謝した一夜でした。
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#銀座王子ホール#岡野寿子ピアノリサイタル