ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。音楽活動と、趣味の山歩き、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

奥秩父、千曲川源流を辿る

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秩父に憧れがあります。

なぜかというと、簡単に足を踏み入れられない何かを感じるから。
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山を始める前は、秩父というとアクセスも良くないし、華やかな雰囲気からは程遠い、人の手が入りにくい山域というイメージがありました。

そこを歩きたくなってしまうのだから、人間何が起こるかわかりません。
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昨年の4月末に、山の師の一人であるこだまさんのツアーで甲武信ヶ岳に登りました。

山梨県側の西沢渓谷から、徳ちゃん新道を歩き、シャクナゲのトンネルを登り、木賊山を超えたところで見えた甲武信ヶ岳の素晴らしさ!
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翌日の雁坂峠までの長い道のりと、疲れを忘れてしまいそうな絶景!過去一キツかったけれど思い出深い山行となりました。
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今回は同じ山を長野県側から登ります。

千曲川の源流に沿って歩き、大河の最初の一滴を知ることができる、これまた素晴らしいルートです。
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小海線信濃川上の駅からさらに車で奥深い毛木平まで登ります。

登山口からはなだらかな苔の生えた森の中を少しずつ登っていきます。
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傍にはいつも沢が流れていて、その音が心地よく体中の細胞を蘇らせてくれるようです。
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ふり仰げば咲き始めたツツジ、足元には毒草として知られるハシリドコロが咲き、何より新緑が美しい。
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苔の隙間にはミヤマカタバミやミヤマスミレと思われる花も咲いています。
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少しずつ標高を上げていくと、沢も狭く小さな流れになっていきます。
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ナメ滝と呼ばれる、大きな岩を滑るように沢の水が流れる様子も見られます。

思わず沢登りもやってみたくなる!

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水の音が静かになって鳥の声がよく聞こえるようになった頃、水源に到着しました。
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傾いて苔むした山標が長い長い歴史を思い起こさせます。後ろの原生林の美しいこと!
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小さな流れがやがて大きな千曲川となり信濃川と分かれていくのです。感慨深く、しばらく動くことができませんでした。
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さぁ、空模様も怪しくなってきたので、登頂は翌朝にして山小屋へ向かいましょう。
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今回の山行は奥秩父を知り尽くした山岳ガイドの山田さんと一緒なので

「この巻道は高巻きだからこっちから行こう」と沢を渡渉しながら進んだり、

「歩荷道があるんだよ」と登りやすい道を教えてくださったり、それもまたワクワクです!
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ジグザグと登っていくと稜線に出ました。甲武信ヶ岳の「信」長野県から「武」埼玉県へ。

明日はここを三宝山に向かって歩くんだな、と思っていたら
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「小屋まで巻道があるよー」とあっというまに小屋に到着です。
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1年ぶり、2回目の甲武信小屋です。
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雨が降り始めて気温も急降下、山小屋の中は大きな金属のストーブで温められていました。
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名物のカレーはスパイシーで、山田さんが先般訪れたネパールの話をしてくださるのを聞きながら、美味しくいただきました。
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終わらない山談義、こちらもやはりスパイシーなチャイをいただいて身体も心も温まり早めに布団に入ります。
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夜は屋根を打つ雨音に何度か目覚めてしまうほど。「明日の朝には止むから大丈夫」山田さんの言葉を信じて眠りにつきます。
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