
山形と秋田の県境にある鳥海山は、万年雪でも知られる東北の名峰。

(写真は最上川)
裾野を日本海に浸すようなその山容はとても大きくて、以前仕事で山形を訪れた時、どこからも見える山の名を聞いては記憶に残していました。
(写真は宿のすぐ裏の海岸)
何より行程が長く、1番楽なルートでも片道5時間、往復9時間と聞いていたので、なかなかチャレンジできずにいました。
今回は仕事のスケジュールの隙間にたまたまツアーの日程があったので、自信がなくてさんざん迷った末に参加を決めました。

日本海に面した鳥海温泉に宿泊、宿の送迎車で登山口まで送ってもらいます。ルートの確認をして出発です。
距離も長くて心配ですが、それより暑さ対策が気がかりです。
鳥海山は樹林帯がほぼないため、木陰のない登山道を延々歩くことになるからです。
ガイドさんからも水分補給のタイミングや持参する水分量について何度もチェックがありました。
登りは石畳のような整備された道から始まりました。
幸運なことに雲が多く太陽が隠れて涼しくなりました。いつもなら晴れてほしい空模様も、今日ばかりは少し曇っていても良い、と願うのですから勝手なものです。
噂に聞いていたお花畑が広がります。
ニッコウキスゲやキンコウカ、ママハハコ、ヒヨドリソウなどたくさん咲いています。
鳥海山の固有種チョウカイアザミは真紅の花の色が妖艶で独特の美しさ。
ちょうど見えてきた鳥海湖とのコラボが素敵!
途中、外輪山との分岐のあたりで、雪崩れによる崩壊で登山道を修復してあるところがあり、そこは急な斜面で歩きにくかったけれど、それ以外は危険なところもなく、ただひたすら石畳やお花畑の中を進みます。
雪渓が見えてきました。今年は多いそうです。
それでもアイゼンなしで渡れるとのこと。
雪渓のまわりは涼しい風が吹いています。

なだらかだった登山道が少しずつ岩イワしてきて、ようやく頂上直下の鳥海山大物忌神社に到着、ザックを置いて山頂を目指します。
苦手な岩場、緊張しますが、ガイドさんの的確な指示で怖さはありません。
私たちが山頂に差し掛かる頃に雲が晴れて青空が覗き始めました!
これは眺望に期待ができます!
鳥海山登頂。2,236m
最後の噴火で山容に変化があり、この新山の上が最高地点になるそうです。
繰り返す噴火による溶岩の流出、噴石などでできた外輪山がくっきり見えてきました!こちらもいつか歩いてみたい!
山頂直下にも雪渓があり、青空とのコントラストがとてもきれい!
岩場を降りてくると、イワベンケイ、イワブクロ、そしてやはり鳥海山の固有種チョウカイフスマがたくさん咲いていました!
長く雪の下で耐えた花たちが、日差しを浴びて一斉に咲き始めた姿は可憐と共に力強い!
無事の登頂を喜ぶのも束の間、おにぎりを食べて風景の写真を撮ったら下山開始。
晴れたのは嬉しいけれど暑い!暑い!
日差しが容赦なく照り付けます。
登る時に持ってきた3リットルの水分は残りあと少し、こんなに飲んだのは初めてです。
ガイドさんが休憩のたびに必ず声をかけてくださり、全員が水分補給に気を配ります。
それでも途中でひとりのメンバーが足を攣り歩けなくなりました。
ガイドさんがOS-1の粉末を2リットルの氷水に混ぜて飲ませて見事復活、事なきを得ました。
どなたも他人事ではなく緊張が走りましたが、無事に歩けるようになりホッとしました。
千蛇谷という名の通り、流れる溶岩が斜面を伝う様は千匹の蛇が登っていくようだったとされ、噴火の名残が複雑な地形を作っています。
振り返ればさっき登った新山が見えます。曇っていた行きには見えなかった風景、すっかり晴れて素晴らしい眺めです。
(汗で髪の毛が顔に貼り付いている💦)
夏山の美しさ、東北の山の壮大さを実感しながら、足元の花たちにも励まされ、長い長い下りをひたすら歩きます。
これから歩く登山道が見えているのも、また楽しくもあります。
鳥海湖の向こうには、なんと日本海も!
雄大な風景を見ながら西陽の当たる中、頑張って歩いていると…
あと30分で登山口というあたりから目の前に海が広がりました!
海を見ながらの下山!他の山にない幸せを噛み締めながら、怪我をしないよう気持ちを引き締めて歩きます。
無事に下山。
東北山岳会の山岳ガイドさん、添乗ガイドのおふたりには、大変お世話になりました。
歩き方だけでなく、体調管理まで教えていただきました。おかげで体調を崩す事なく、暑さの中、長時間歩けて本当に嬉しいです。
このあとは宿の温泉で疲れをいやし、ご馳走を食べて早めに休みました。
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