
早朝から雨が降り続いています。
天気予報では10時には止む予報なので、それを信じて山装備をして出発しました。
リーダーはすでにこのルートを2回歩かれているし、ベテランの先輩もご同行くださることから、私さえ頑張れば不安なく歩き通せる予定。
早朝に下山口駐車場に車を置いて、徒歩で上越線土樽駅を目指します。雨は止む気配はない。
上越線に乗ってひと駅、土合に向かいます。
この本数の少なさ!JRも廃線区間が増え続けているのも頷けるように感じました。複雑な思いです。

親切な車掌さんに「お気をつけて」と見送られ下車。
ここからロープウェイ駅まで徒歩で15分。
雨の中、車道を登ります。
こんな雨の降る中、山に登ろうなんて物好きは私たちだけかと思いきや、ロープウェイ駅には思いのほか人がたくさんいてビックリ!
10時には雨が止む予定ですから、最初だけ我慢すれば稜線を歩く頃には雲が晴れるといいね、と言いながら出発。
実際に雲が切れて青空ものぞいて「いいぞ!いいぞ!」なんていいながら…
熊穴沢の頭まではなだらかな山道を進みます。

避難小屋で小休止、身支度を整えて
さぁ!谷川岳山頂を目指します!
途中、トリカブトがたくさん咲いていました。すっかり秋ですね。
ところが、途中の天狗の止まり場あたりから空が暗くなり雨が強くなりました。
雨の中、足元に気をつけながらなんとか登頂!

谷川岳オキの耳。1,977m
楽しみにしていた眺望は、真っ白…何も見えない。
それでもカメラを向けられればこの笑顔。まだまだ余裕?です。
肩の小屋で休憩ののち、一ノ倉岳に向かいます。
ここまでは雨にもかかわらず登山者がたくさんいましたが、こちら方面に進むのは私たちだけ。
急峻な岩場で有名な「ノゾキ」も見えないので恐怖感がありません。
とにかく安全第一、慎重に進みます。
滑る岩場も無事に乗り切って一ノ倉岳に登頂。1,974m

リーダー曰く、ここからの稜線からの風景が見事で「いやぁ、見せてあげたかった」そう。

残念ですが、お天気ばかりは仕方なし。
でもそんなに悲しくも悔しくもなく、静かで幻想的な山道を進みます。

ぬかるみと水たまりの連続で、雨具も登山靴もぐっしょり。
それでもうんざりしたり「来なければよかった」とはまったく思わないのですから不思議です。

ただ、この山域に多い蛇紋岩が雨でツルツルに滑るので何度も転び辟易しました。
転んだはずみでストックも一本折ってしまいました。あーあ。
アップダウンを繰り返しながら無事に茂倉岳に登頂。1,978m

「本当はここから谷川主脈稜線が見えて…」悔しがるリーダー、いえいえ、それでも十分楽しい私たち。

このあたりから高山植物がたくさん咲いていて、雨の中を歩く私たちを励ましてくれました。
雲の中にうっすら進む先の山々が見えるので、あまりつらさは感じないのですが、
外からの雨と、中の汗で、雨具がぐっしょり、役に立たないばかりか、冷たくて辛くなってきました。低体温症が心配です。
ちょうど茂倉岳避難小屋に着いたので休憩をとりました。
3年前に大規模な改修をしたこちらの小屋は大変快適で、雨に濡れた衣類を着替えることができてホッとしました。
これで下山も頑張れることでしょう。
天空の稜線からの風景は見られなかったけれど、無事にここまで登って来れて嬉しいです。
たくさんのお花の中でも、ハクサンイチゲの群生がお見事でした。
危険な箇所はありませんが、とにかく蛇紋岩が滑り本当に怖かった。歩くペースも大幅にダウン、怪我をしないよう、慎重に歩きます。
最後のピーク「矢場の頭」に着く頃から急に空が明るくなり、振り返るとこれまで歩いてきた山が見えます!
「晴れた!」見えないと諦めていた主脈稜線が目の前に現れました!
すかさず地図を取り出して山座同定される先輩!
誰もがとても嬉しそう!
山の神様からのご褒美に違いありません。
この光景、実はほんの10分ほどでまた真っ白な世界へと戻ってしまいました。
そして、このあと下山開始しましたが、雨で道が滑ることから大幅に遅くなり、足元が暗くなり始めました。
そんな時を想定して持参していたヘッドライトですが、メンバーの一名のライトに不調があり足元を照らせなくなりました。
残り2名のライトでお互いを照らし合いながら、安全を確かめ合いながら歩き進めました。
無事に下山口に辿り着いたのは、なんと20時40分!
メンバー全員、健康状態に不安はなかったので遭難案件ではありませんでしたが、たったひとつのライトの不備がこんなにも不便なことになるとは予想もできませんでした。
漆黒の闇の中をライトで照らしながら歩くのは緊張感にあふれ、とてもよい体験ができました。
たくさんの学びがありました。反省すべき点もありましたが、とにかく全員が怪我もなく無事に下山できたこと、それだけがありがたくホッとしました。
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