ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。音楽活動と、趣味の山歩き、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

度肝を抜かれたコンサート

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知る人ぞ知る、武蔵野市民文化会館。

公共のホールでありながら、小ホールにはパイプオルガンがあったり、独自の企画で海外アーティストの招聘や新進の演奏家の発掘など、ユニークなコンサートが人気です。
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そちらで「ウィーン八重奏団」のコンサートを聴きました。

松戸のウィーンフェスタで演奏してくれるウィーンフィルのメンバーのアンサンブル、ということで楽しみに出かけたのですが、想像を遥かに超える素晴らしい演奏に度肝を抜かれました。
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編成は、ヴァイオリンふたり、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンの8名。

 

プログラム前半はモーツァルト

歌劇「フィガロの結婚」の序曲(八重奏版)とクラリネット五重奏を聴きました。

モーツァルトのクラリネット五重奏は私のお気に入り。まさにこれを聴くために来たと言ってもいいくらい。

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そしてマティアスのモーツァルトは決して奇をてらうことなく古典音楽の王道を行く演奏、その表現力の豊かさはウィーンフェスタで知っていたつもりだったけれど、弱音から深く豊かな音まで幅広く美しい音色に満ちていて、心を強く揺さぶられました。
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「今年は残念ながら松戸へは行けないんだ」と語るマティアス、いいえ、素晴らしいモーツァルトを聴かせてくださって本当にありがとう!

 

そして後半はシューベルトの八重奏曲。

長大で各パートが複雑に絡み合う作品、理解をするのにも難しく弾くのも聴くのも大変な曲として知られています。
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それを丁寧に紐解くように、お互いの音を聴き合って演奏しているので、私たちも飽きることなくのめり込むように耳を傾けました。

シューベルトのシンプルで自然に流れるようなメロディー、時には温かく時には切なくなるハーモニーの展開、その魅力が曲のあちらこちらに隠れていて、まるで宝探しをしているような、そんなふうに楽しく聴かせていただきました。

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終演後のホルンのヨーゼフ「また松戸で会おう!」とにっこり。とても楽しみです。

 

こんなに素晴らしい演奏だったのに、都内ではこちら武蔵野市民文化会館での公演のみ、あとは福岡、兵庫、豊田、高崎、だそう。

もっと広く多くの人に聴いていただきたい、そう思いました。

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また、驚いたのが、市のホールの企画のコンサート、しかも大ホールが満席、いえ、チケットを取るのが大変なほど売れ行きが良いということ。

今回のコンサートに限らず、こちらのホールのコンサートは友の会のメンバー、そして一般のお客様が続々と押し寄せ、いつも盛況だというのです。

クラシック音楽業界が冷え込んでいるこのご時世に、こちらは活気があふれているのです。

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それだけ魅力的な企画ばかり並んでいるということだと思うのですが、どうやら仕掛け人がいらっしゃる様子。

ホールの立地や利便性ではなく、やはり内容なのですね。誰もが聴きたくなるような企画、それに惹かれてお客様は足を運ぶのです。

演奏だけでなく、そんなことも学んだ一夜になりました。

 

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