山歩きを始めてから時々耳にする「笹尾根縦走」
笹が生えてる尾根のことかと思ったら、東京都と山梨県(途中から神奈川県)の県境となる山並みの総称らしい。
奥多摩の三頭山から高尾山まで、山と峠を登ったり降りたりしながら歩くことを「笹尾根縦走」というのだそうです。
県境をずっと歩くなんて楽しそうではないか!と思うのは好山病なんですって。
単調な尾根歩き、有名なピークやインスタ映えするような景色もないといいますが、
なんのなんの、尾根歩きって景色が良くて最高に気持ちいいのです。
ザッと計算しても30km以上あるので、よほどの健脚でないと日帰りは無理、私レベルでは何分割かして歩くことになります。
「こだま登山部」は7分割して歩くツアーを提案してくださっています。
なかなか7回全部は踏破できないのだが、日程の合うところから、と、まずは「笹尾根②」に参加してみました。
上野原からタクシーに乗り、小菅村を目指す。
鶴峠という寂しいバス停で降りて緩やかに登り始めます。
本日歩く笹尾根は三頭山から槇寄山まで。
最初の目的地三頭山の山頂までは、およそ3時間弱かかる予定。
急登はないものの登りが続きます。
尾根の左側には麓の小菅村、丹波山村、その向こうに奥多摩の山並みが見えます。
山道は落ち葉でいっぱい。その下で少しずつ春の準備が始まっています。
鶴峠からのコースは昔の人が歩いたとされる峠道。時を経ても同じ道を歩くのだなぁ、と感慨深い。
おぉ!尾根の右側に富士山が見えました!
春の光の中、なだらかな尾根を進みます。
雲ひとつないいいお天気。
思いのほか気温が低いままなので、空気が澄んで周囲の山もよく見えます。
こだま登山部のツアーは、ゆっくりペースでこまめに短い休憩をとります。
おかげで疲れ知らずで歩けるのです!
ひとつめのピーク神楽入ノ峰 1,447m
三頭山まであと一息、グッと登れば
パァッと開けて絶景!
富士山も!
三頭山登頂。1524.5m
富士山どーん!
笹尾根のはじまり。
こんななだらかな道もあれば
グッと下がるところもあって、結構なアップダウンの連続!
麓は春ですが、山の上はまだまだ、ようやく枝の先に小さな緑が萌え始めたところ。
花といえば馬酔木が咲いていました。
アブラチャンの花
三頭山避難小屋でお手洗いを拝借、
ハチサスサワの頭を経て、
あっという間に槇寄山に到着
せっかく上がった笹尾根ですが、ここでお別れ下山します。
笹尾根縦走の続きは、また次のツアーにて。
だいぶおひさまが傾いてきました。
木々の間から、さっき歩いた稜線が見えます。私はこの景色がとても好き。
今日もおせわになりましたガイドのこだまさんと登山部のお仲間たち。
檜原村の数馬に向かってぐんぐん降りていきます。
麓に近づくにつれ、春の花に出会うようになりました。
スミレがあちらこちらに。
ミヤマケマン
仲の平バス停に到着しました。
時間通りに来たバス。
間に合ってよかった。
五日市に来たらぜひ立ち寄りたい「瀬音の湯」
ホームページをみると「うる肌部門で一位になった」とあります。たのしみ!
バスを途中下車して秋川渓谷を渡ります。
夕景が美しい。
今日も無事に下山できたことに感謝しつつ
とろりとした温泉で疲れを癒して帰りました。
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