今年で8回目を迎えるムーンライトコンサート、ゲストにふたりの打楽器奏者を迎え、大盛況のうちに無事に終わりました。
梅津千恵子さんにはこれまでも「お寺でクリスマスコンサート」にご出演いただくなど、何度か共演してまいりましたが、今回はお嬢さんの愛華さんにもお出ましいただきフレッシュな風を吹き込んでいただきました。
練習は梅津さんのレッスンスタジオ。「リズムミュージアム」というだけあって、選曲をしていても次々といろいろな打楽器が出てきます。また、おふたりのそのアイデアやご提案の豊富なこと!
打楽器奏者は本当にいくつもの楽器を操らなければならない上、それぞれの楽器の魅力を最大限に発揮することもできるのですね。素晴らしい技術と表現力に感嘆します。
いつもは「松戸クリスマス音楽祭」として11.12月に開催するムーンライトコンサートですが、会場となる松戸市民劇場のホール使用の抽選にハズレてしまい10月開催となりました。
幸運だったのは午後枠と夜間枠の2枠を予約できたので、この機会に打楽器をゲストに!と決めたわけです。
なぜなら打楽器は本番の前と後にたくさんの時間を必要とするからです。
今回は大きなマリンバを運搬することから、他の楽器は我が家の車に積み込んで2台がかりで運びます。
楽器を解体して車に積み込み、ホールに着いたらまた運んで、舞台で組み立てセッティング…終演後はこの逆をやらなければなりません。
毎回お世話になるコンサートスタッフと家族のおかげで、無事に、しかも迅速に進みました。本当にたくさんの人たちの協力があってこそ、と感謝の気持ちでいっぱいです。
受付スタッフが毎回用意してくださるお花。華やかにお客様を出迎えます。
ステージでは入念なリハーサルが時間をかけて進んでいきます。いつもは夜枠しか借りれないのでほぼリハーサル無しですが、今回は準備万端、これも打楽器がゲストだから必要不可欠なのです。
プログラムに沿って楽器の出し入れとセッティングを確認、音響によって楽器の位置も決まります。ピアノはやや斜めに置くことになり、慣れない私は少し不安がありました。
それでも開演してしてしまえばあとはあっという間、
オープニングはピアノソロでヘンデルのシャコンヌと変奏曲をお聴きいただきました。
続いてマリンバが加わりJ.S.バッハ「主よ人の望みの喜びよ」を演奏、
「ピアノとマリンバでこんなに豊かに表現できるなんて!」とのご感想をいただきました。
ここでピアニストは一旦下り、2台のスネアドラムによるデュオをお聴きいただきます。
息のピッタリ合ったリズミカルなドラムロールに身体中の血が騒ぐような感覚になります。
そして今回の見どころ、マリンバ速弾きメドレーです。熊蜂の飛行から始まり名曲の聴きどころばかりを、それこそ目にも止まらぬ速さで弾き続けていきます。
会場が盛り上がったのが、曲の途中でお客様にも「へい!」と声をかけていただくご提案、千恵子さんの楽しいトークと共にお客様に参加していただき会場内が一体となりました。
休憩を挟んで後半はガラリと雰囲気を変えスペイン風なステージとなりました。
愛華さんは大学で打楽器を学ばれている以外に、カスタネットのプライベートレッスンに通われているそうです。
師匠はフラメンコのカスタネット奏者だそうで、すっかりこの楽器に魅せられたということです。
得意の楽器を披露、ということで大変魅力的なそして表情豊かな演奏となり、客席はぐいぐい惹き込まれました。
そしてご自身で採譜、編曲をされた協奏曲では、マリンバだけでなくタンバリンが華やかに活躍し
途中でグロッケンやギロ、木魚も登場して
楽しい中にも高度な技術や表現をご披露いただきました。
アンコールには、おなじみドビュッシーの「月の光」に打楽器でアレンジを加えていただきました。
「オーケストラのような壮大な響き」
「宇宙に広がるようなイメージ」など
人気の作品の新たな試みに、お客様のご感想をたくさんいただきました。
「打楽器の魅力を再認識しました」
「打楽器とピアノだけでこんなに表現できるのですね」
「たくさんの打楽器の音が聴けて楽しかった」
などお客様にも喜んでいただけて私たちもとても嬉しいです。
共演のおふたり、家族やスタッフ、調律師さん、舞台スタッフさん、いつも温かく応援してくださるお客様に心より感謝いたします。
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