
南アルプスは中央線や甲州街道からもよく見えて、特に甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳という名前はわりと聞き馴染みがあるのではないでしょうか。
しかしその登山口は奥深く、一般車両で行けるのはここ、戸台パーク駐車場まで。
その先は、南アルプス林道バスに50分ほど揺られて北沢峠に到着します。
宿泊施設もある、こもれび荘。
万が一帰りのバスに乗り遅れたら泊めてもらおう…と心の拠り所になる(私は、ですが)ありがたい山荘です。
バスを降りたらクリンソウの群生が迎えてくれました。昨年入笠山でもたくさん見かけたけれど、ここまでの群生は初めて見ます。
スタートからテンション上がります!
本日は南アルプス入門編と言われる仙丈ヶ岳に向かいます。夫の南アルプスデビューでもあります。
コースタイムで約7時間、若者や健脚家は日帰りできるコースですが、私たちは途中で一泊し、ゆっくり楽しんでこようと思います。
初日は、山頂まであと60分のところにある「馬の背ヒュッテ」まで、2日目に仙丈ヶ岳に登頂、そのまま小仙丈ヶ岳を経て下山する予定です。
初めのうちは樹林帯を登ります。
梅雨の晴れ間で暑さを心配したけれど、時折涼しい風が吹き込んで快適です。
大滝の頭、分岐まで来ました。明日はここに降りてきます。今日は上がらずに馬の背方面、右へ。

なだらかな道が続きます。
いくつか沢と出会いました。雪解け水かなぁ?
その都度足を止めて写真を撮ったり水を触ってみたり…
ご機嫌です。
ふと振り返ると、北沢峠を挟んで向かい側にある甲斐駒ヶ岳が見えます。
花崗岩の白い山肌が特徴の山、とても美しい!
風が止まると暑い!炎天下は暑い!
今日登頂していたら暑かったかもね、などと言いながら…
馬の背ヒュッテまであと少し、がんばれー!
ミヤマキンポウゲがたくさん咲いています。
ヒュッテに到着しました。
まだお昼過ぎなので、荷物を下ろし、休憩してから散策に出ました。
ハクサンチドリに、キバナノコマノツメ
イワカガミもまだ咲き残っています。
保護策の中にはキバナシャクナゲがいっぱい!
鹿害から守っているのだそうです。
昔はこの辺り一面お花畑だったそう…
ヒュッテから15分ほどで小さなピーク「馬の背」があります。そこへ向かう道は楽園のよう。
コバイケイソウがたくさん生えていました。毒があるので鹿は食べないそうです。
午後になり少し雲が湧き上がってきましたが、仙丈ヶ岳や周辺の山々をのんびり眺めます。
伊那の街が見えます。
中央アルプスは残念ながら見えませんでした。
明日登る仙丈ヶ岳。スケールの大きいどっさりとした山容で包容力の豊かさを感じました。「南アルプスの女王」と呼ばれるのも納得?
しかし、仙丈ヶ岳の姿が見えたのは、これが最後となりました…。
足元の花を楽しみながらヒュッテに戻ります。
カラマツソウ
ヒュッテの入り口には、名物の手ぬぐいやTシャツが並び、早速購入!
木の温もりのある空間、女性が運営している山小屋、という配慮があちらこちらに感じられます。
窓からは山も空もよく見えます。布団に寝たまま星空も見えました。
馬の背ヒュッテ名物のひとつ、鹿ジビエカレー!
年々増え続ける鹿害により深刻な環境破壊が進んでいること、対策に取り組んでいる活動があるということ、などがランチョンマットに書かれていました。
もちろんとても美味しかった!
女将が自ら歩荷(荷物を背負って歩くこと)して運んだという日本酒の数々。いろいろ試せる利酒セットもあるようです。
夫は翌朝登頂があるので我慢しましたが、隣席の男性二人組は本日登頂を済ませ明日は降るだけだから、とグイグイ美味しそうに呑んでいらっしゃいました。
水場に歯磨きに出たら、ほんのり空が焼けていました。
月も出ているし、明日は晴れるといいなぁ…
後編に続く。
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