ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。演奏活動やレッスン、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

八ヶ岳、横岳〜硫黄岳を縦走

f:id:amefuri5kumanoko:20240807083619j:image

目が覚めると同室の友達が窓を開けています。

「富士山がみえる!」

部屋から富士山とご来光が見られるなんて!

スマホを持って外に出ます。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807083629j:image

昨日の大雨が嘘のよう。

朝陽を浴びた赤岳は緑と赤い岩のコントラストが美しい!

足元にはコマクサの花がキラキラ光っています。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807083627j:image

これから向かう横岳の山容が大きく聳え立っています。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807083622j:image

朝食を済ませ、身支度を整えて、赤岳天望荘に別れを告げます。

昨日登頂した赤岳をバックに記念撮影。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807083632j:image

反対側から。

これから登る横岳をバックに。さぁ!出発!
f:id:amefuri5kumanoko:20240807083625j:image

晴れていたと思えばガスがかかり、

冷たい風が吹いて来たと思えばピタリと止んで。

いずれにしても下界の猛暑とは別世界。半袖の上に長袖のシャツやヤッケを羽織って歩きます。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807084001j:image

横岳はいくつもの岩峰から構成されているため、岩場を登ったり降りたりしながら進みます。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084012j:image

岩場が苦手の私にとっては1番緊張する場面。

上田さんのアドバイスで鎖場と梯子を一歩一歩乗り越えます。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084007j:image

振り返ると雲海の上に赤岳の頭が覗いています。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807084433j:image

雲が晴れて、赤岳、中岳、阿弥陀岳のトリオの奥に南アルプスの山並みが見えます。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084428j:image

そして今まで歩いてきた稜線も見えます。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084431j:image

足元には高山植物がたくさん咲いています。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807084227j:image

稜線上は風雨が吹きつけて過酷な環境でしょうに
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084230j:image

しかも急峻な岩場だというのに可憐な花が咲いています
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084235j:image

ムシトリスミレ、イワオウギ、ミネウスユキソウ、コバノコゴメグサ…
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084233j:image

イブキジャコウソウはタイムと同じ匂いがしました。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807084501j:image

横岳の岩峰の中で1番高い奥の院峰、ここが山頂になるのだそうです!横岳登頂!2,829m

先月夫と山梨側の杣添尾根から登った時にはガスで真っ白で何も見えなかったので、感動もひとしおです!
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084015j:image

喜びも束の間、山頂から先の下りがこのコース1番の難所なのだそうです、

足場も、なのですが、なんといっても強風が吹き付けています。重いザックに身体が振られないように慎重に。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807084346j:image

降りたと思ったら今度は切り立った岩場を横にトラバース、カニさん歩きでゆっくりと。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084349j:image

いずれも上田さんのガイドがあるので不安はありません。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084344j:image

ここを乗り切ると、あとは比較的緩やかな登り、緊張が少し和らぎます。

あ、コマクサが…と思ったら

f:id:amefuri5kumanoko:20240807084735j:image

いちめんにコマクサがいっぱい咲いています。

横岳と硫黄岳の間の有名なコマクサ群生地です。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084714j:image

まもなく硫黄岳山荘に到着。休憩タイムです。

こちらの山小屋は新しくてきれい、そして内装もオシャレです。拝借したトイレもきれいでした。

ご飯もとても美味しいのですって、いつか泊まってみたいな。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807084727j:image

赤岳の可愛い記念バッチと硫黄岳山荘オリジナルの高山植物の刺繍バッチとネーム刺繍入りタオルを購入。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807093401j:image

硫黄岳登頂!2,760m

広々とした山頂から心地よいのですが、残念ながらガスってしまい眺望はありませんでした。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084717j:image

もっと霧が濃くなると下山口を間違える道迷いのリスクもあるそうです。そのためにケルンがあるのだそうです。

一瞬雲が晴れた隙に硫黄岳名物の爆裂火口も見えました。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084709j:image

さぁ、あとは赤岳鉱泉に向けて長い長い下りのはじまりです。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084712j:image

赤岩の頭から硫黄岳を振り返ります。

山は見る方角が違うと形が変わるので本当に不思議。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084737j:image

稜線から降りてしまうのが寂しい。

お天気に恵まれて本当によかった。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084725j:image

しらびそやダケカンバの林の中をひたすら降ります。

合間に大同心、小同心に岩登りをするための分岐がありました。そういえば稜線から岩峰をよじ登り横岳を目指すクライマーの姿が見えました。ここから登るんだ〜
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084732j:image

赤岳鉱泉に到着。鉱泉なのでお風呂もあるのですって!そして何よりステーキが美味しくて有名、今日は先を急ぐので残念ですが、こちらもいつか泊まってみたい。冬も営業しているので魅力です。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084722j:image

赤岳鉱泉からは北沢に沿って緩やかに降りていきます。だんだん暑くなってきました。そうだ、下界は猛暑なんだった。

f:id:amefuri5kumanoko:20240807084749j:image

クルマユリ、ホタルブクロ、ヤマオダマキ、オトギリソウ…
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084720j:image

上田さんにたくさん教えていただいて、

写真の得意な友達が撮影してくれました。f:id:amefuri5kumanoko:20240807084739j:image

北沢は岩の鉄分が多めで赤い沢に見えます。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084747j:image

長い長い林道を歩きます。

途中、美濃戸山荘でソフトクリームを食べて元気をチャージ、登山口までもうあと少しの我慢。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084742j:image

美しい苔の森にも飽きて感激しなくなってしまった頃…

ようやく登山口に到着です。無事に下山できてよかった。ホッとしました。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084730j:image

八ヶ岳山荘では冷たい水出し珈琲をいただきました。1泊2日ではあったけれど、中身の濃厚な縦走でした。

夢が叶った感激より、緊張感から解放された方が大きかったように感じています。

ガイドの上田さん、山友のおふたりに心から感謝いたします。
f:id:amefuri5kumanoko:20240807084744j:image

下山後は、茅野市の望岳の湯に寄って、2日間の疲れと汗を流して帰りました。

 

猛暑の松戸駅から自宅まで歩いたのが1番つらかった…。

 

#八ヶ岳

#南八ヶ岳

#赤岳

#赤岳天望荘

#横岳二十三夜峰

#横岳石尊峰

#横岳三叉峰

#横岳奥の院

#硫黄岳山荘

#硫黄岳

#爆裂火口

#赤岩の頭

#赤岳鉱泉

#北沢

#美濃戸山荘

#八ヶ岳山荘

#望岳の湯