久しぶりにソロハイクの機会がやってきました。
つい先日、夫と八ヶ岳硫黄岳に登ったばかりなので、無理なくのんびり景色を楽しむコースを、と霧ヶ峰を歩くことにしました。
車山肩（1805m）駐車場に停めてスタート。
人気店「ころぼっくるひゅって」は空いている時にまた来ることにして今日はスルー。
天気予報は晴れだったのだけれど、上空は薄曇り、明るいけれど陽射しは届いてきません。
でも眺望は見事で、歩き始めから穂高連峰、槍ヶ岳が見えてテンションが上がります！
夏の花はもうおしまい、虫たちも最後の蜜を懸命に吸いに来ていました。
車山乗越1815m。
1年前は蝶々深山に向かったのですが、今回はひとまわり外側を周回、南の耳を目指します。
ウメバチソウが可憐な姿を見せています。
殿城山分岐。ここから殿城山、エコーバレースキー場を経て姫木平の別荘地に下りることができます。
昨シーズンは営業取りやめだったスキー場のリフトが見えます。
今年もやらない、との噂も‥寂しいことです。
なだらかな稜線歩きですが、ピークに向かってわずかに登ります。
南の耳1838mに到着分水嶺トレイルの標識も。
眼下に見えるのはエコーバレーのゲレンデか。
くま笹に覆われた急な下り、そして北の耳を目指します。
ドイツ語の「Alm」が浮かんでくる牧草風景が続きます。
やや急な上りがあって、
まもなく北の耳1829mに到着。蓼科山に雲がかかり始めました。
八ヶ岳上空も雲が暑くなってきましたが、雨雲ではなさそう。
硫黄岳に向かう途中、オーレン小屋に咲いていたヤマトリカブト。
昨年鷲ヶ峰で群生を見ましたが、ここにもたくさん咲いています。
ブランシュたかやまスキー場の頂上、大笹峰の休憩小屋が見えますが
そちらへは行かずゼブラ山を目指します。
ほとんど平な山道、なんて気持ちが良いのでしょう。
時折すれ違う登山者もいるので、ソロハイクでも不安はまったくありません。
ほどなくゼブラ山1776mに登頂。男女倉山ともいうのかな？
遠くに見えるのは浅間連峰、そして菅平？
ヤマトリカブトの群生があちらこちらに。
鹿に食べられないのは、やはり猛毒が？
上空の雲はだいぶ厚くなって来ましたが、北アルプスはまだ見えています。
このあたりでお湯を沸かしてお昼休憩、と思いましたが
稜線上に出ると思いの外風が強くて断念。
八島湿原のキャンプ場に向かって下ります。
あまりにみるみる下りるので、このあとの登り返しを思うとちょっぴり憂鬱です。
登山道がぬかるんでいる箇所もありました。
木板が渡してありましたが、プカプカ浮いてかえって怖い。
脇を流れる沢も水量が豊かでした。
今年の夏は本当に雨ばかりでした。
さて元気を出して八島湿原から物見岩に登り返します。
ここから先は登山者が多くなりました。
やはり車山肩からの周回ルートとして人気なのでしょう。
物見岩1792mに到着。
すれ違う登山者がウインドブレーカーやダウンを着ているので
この先の風の強さが予想されます。
ほぼ平なのんびり歩ける稜線ですが、小さな岩や砂利石が笹に覆われて見えないので気をつけないと！
ススキの美しい秋の山の景色。これからみるみる黄色く、そして茶色になっていきます。
蝶々深山1836mに到着。
休憩スポットとしては最終候補だったのですが、
やはり風が強く体温を奪われそうだったので断念して下山することに。
せっかくガスバーナー持って来たのになぁ。
木道を車山肩に向かいます。
来る時はあまり意識しなかったけれど、地味な登りが結構キツい。
標高差はあまりないコースですが、10km近くあるのでよいトレーニングになります。
最初から終わりまで北アルプスを眺めながら歩ける素敵なコースでした。
いつか、いつか、登る日が来るのだろうか？
車山肩に到着。4時間程度で周回できました。
ほぼコースタイム通りでなんだか嬉しい。
実は朝、歩き始める前に車をかなり酷く擦ってしまい、
楽しいはずの「霧ヶ峰ハイキング」が後悔と懺悔の気持ちを引きずった思い出となりました。
やれやれ。
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