銀竜草と書いてギンリョウソウと読む。
透き通った乳白色の花は別名「幽霊タケ」
周囲の菌類や樹木に寄生して栄養を得ているのだそうです。
塩尻市にある「山の神自然園」は霧訪山(きりとうやま)の麓にあり、自然そのままの林の中や池の周りを歩くことのできる遊歩道を地元の方が整備をしていました。
途中、山の神様が祀られているので、山歩きの無事を願いつつ…
矢作川に沿って歩きます。
せせらぎの音とハルゼミの声に包まれます。
さぁ!登山口。ここから山頂までコースタイムは90分。暑いのでバテないようにゆっくり登りましょう。
前調べでは、特に急登はないのどかなコースとありますが、いつも登りはじめはキツく感じます。
「最初の20分はゆっくり歩け」とよく言われますが、それでも息が上がり、こんなんで上まで歩けるのかしら?といつも不安になります。
気温はすでに25度を超えています。思いのほか湿度が低いのが救いです。
鉄塔の下をくぐる。もともとは巡視路だったのかも?ほんの少し眺望が開けますが、すぐにまた緑の中へ。日差しが辛いので助かります。
次第にペースが掴め楽になって来ました。
ジグザグとつづら折れに登ります。
緑のまぶしいこと!この季節ならではの美しさ。
そして何より励まされるのがハルゼミの合唱。
シャーシャーとうるさいくらいの声はあの小さな体のどこから出てくるのか?それとも大勢で鳴いているのか?
鳥の声さえ遮るほどのハルゼミの声。
耳から身体全体に伝わり、全身の細胞が活性化するような感覚になります。この時期ならではの快感。
と同時に昆虫パラダイスの時期でもあります。
油断大敵!いつも用心しながら歩きます。
暑くても長袖は欠かせません。
やっと分岐「ブナの分かれ」に到着。
ここからはあまりキツくない(はず)
男坂と女坂に分かれるコースでは迷わず女坂を選択。YAMAPの予習で「登りは女坂、下りは男坂をお勧め」とありましたが、まさにその通りでした。
山頂まで10分!
ここまで来れば余裕の笑みです。
ギンリョウソウを見つけたのもこのあたり。
透けるような美しさに息を呑みます。
なんと両側のレンゲツツジが満開!
まるでビクトリーロードのよう。まもなく山頂です。
着いたー!
霧訪山1306m 、登山口から90分で360度の大パノラマ!
北アルプスもズラーリ見えます!
夢叶う霧訪の鐘、だそうです。
夢かぁ。
無事に下山できますように。
蛇に会いませんように。
蜂に刺されませんように…って夢じゃないね。
向こうに見える大芝山を周回したかったけれど、暑くて無理だなぁ。
まだ涼しい時に来よう!
レンゲツツジが見頃でした。あちらこちらで可憐に咲いている姿に励まされました。
こんなところにもギンリョウソウ!
枯葉に寄生するのかな?
登りは女坂に迂回した男坂を降ります。
ちょっとビビり気味。
降りてしまえばなんてことない。
やはりこちらのコースの方が速い。
足元を気をつけながら、ハルゼミの声を名残惜しく聴きながら、ひたすら降ります。
無事に自然園まで降りて来ました。
午後になって風が止み暑さが増していますが、
緑深い風景が疲れを癒してくれます。
この霧訪山は他にも魅力的な登山道が2〜3コースあるようです。
今日は暑さを考え北斜面の樹林帯のコースを選びましたが、他の季節に他のコースをぜひ試してみたいと思いました!
そういえば山頂は暑かったり、鞍部は風が強かったりしてお昼ご飯を食べていませんでした!
(行動食は摂っていましたが)
たまらずの池のほとりでゆっくり腰を下ろしてお昼ご飯となりました。やれやれ。
暑くて汗をたくさんかいたせいか、
塩っ気の強いものが美味しい!
お疲れ山でした。
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