ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。演奏活動やレッスン、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

五百円札の富士山が見える山

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6月中旬にチャレンジ山行を予定しているので、そのトレーニングを兼ねて5月末の「こだま登山部」のツアーに参加しました。
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松戸駅を始発電車に乗らなければ集合時間に間に合いません。

驚いたのは土曜の朝だったからか、始発だというのにそこそこ混んでいて、途中の乗り換え駅はオール明けの人たちでとても賑わっていたことです。

乗ってみないとわからないことはたくさんあります。
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大月駅に着いたのは7時06分。

本日目指すのは「雁ヶ腹摺山」がんがはらすりやま、と読みます。

渡り鳥の雁がお腹を擦るように越えていったと言うのが名前の由来だとか。
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大月周辺には秀麗富嶽十二景といって、富士山が美しく見える山々がいくつもあります。

そして旧五百円札の裏面の富士山の絵は、雁ヶ腹摺山の山頂で撮った写真をもとにしているのだそうです。
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でもなぁ、三つ峠山の時も、麓で晴れていたのに上がったらガスガスだったからなぁ、とあまり期待しないようにしていました。

大月駅からタクシーに分乗して大峠までクネクネ道を上ります。

運転手さんが「今日は富士山が綺麗に見えますよ」と仰る。本当に?
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本当でした!

すごい!

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風呂屋さんの絵みたい!

裾野まで見えています…
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登る前からしばし写真タイム、

そしていよいよ登山口から出発です!

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山頂まではおよそ60分、標高差も400mくらい。足慣らしにちょうどよいです。

新緑の中をゆっくり登っていきます。
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ミツバツツジがいっぱい!

今年はどこの山でもきれいなミツバツツジに励まされました。
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その中を登るこだま登山部の皆さん。

先頭は主宰でガイドのこだまやすしさん。

文化放送富士登山のライブ中継をしていた時に、高山病に罹った登山客を見事に蘇らせ登頂させた、憧れのガイドさんです。
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木々の間から見える富士山に何度も足を止めながら…
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美しすぎて、なかなか進みません。
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遠くに南アルプスも見えます。
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偶然ですが、五百円札のような色に撮れました。

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吊るし雲が気になりますが、このあともお天気の崩れはなく夕方まで富士山は見えたままでした。なんという幸運でしょう!
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無事に登頂。

景色もいいし、もう今日はここで大満足!

…と思ったら、ここから先に長く苦しい下りが待っていました。
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私はどちらかといえば下りが苦手なので、下りの長いコースを歩く今回のツアーに参加したのでした。

登りはあっという間なのに、下りは1,700mも。f:id:amefuri5kumanoko:20230529224257j:image

はじめのうちはミツバツツジの美しさに励まされて元気に歩いていましたが、なかなかハードなコースです。
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鉄塔の間から奥多摩の山々が見えました。先月登った雲取山も見えます。
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こちらは丹沢の山々かな?コースが長いので休憩時間も短く、なかなか地図を広げて山座同定することができません。

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ブナやミズナラの緑が本当に美しい。
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ヤマツツジレンゲツツジ)も咲き始めていました。
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雁ヶ腹摺山から大樺の頭、栂尾根の頭、泣き坂の頭、とアップダウンを繰り返し大峰に向かいます。
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長い長い下り、足がだんだん重くなってきます。怪我をしないよう、遅れないよう、慎重に下りていきます。
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下りは怖くて遅くなりがちで、昨年の夏に師匠と甲斐駒ヶ岳にチャレンジした時も、コースタイムの2倍かかりました。
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怪我をしないからいいんだ、と慰めてくれる人もいますが、せめてコースタイム通りに安全にスムーズに下れるようになりたいものです。
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木無山に到着した時点でコースタイムを予定よりオーバーしていました。

こだまさんの判断で予定より手前の登山口に下山することになりました。f:id:amefuri5kumanoko:20230529224347j:image

このルートも急な下りの連続で、かなり足に堪えました。落ち葉の下に隠れた木の根っこ、不安定な岩や石、思いがけない障害物は足首や膝に負担がかかります。
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午後になると斜面の向きによっては足元が暗くなり、遠近感が捉えづらく感じることもあります。
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やっと登山口まで降りてきました。

長かった下り…なんとか怪我をしないで降りてこられたことに感謝です。

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里は花でいっぱいでした。

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バスがないのでタクシー分乗で大月駅に戻ります。

中央線を跨ぐ陸橋から大きな富士山が見えました。

今日も素敵な山行になりました。

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大月駅で解散、駅の近くにお風呂がなかったので、富士急行線に乗って都留市駅まで移動、駅前の「より道の湯」で汗を流してかえりました。
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炭酸泉やジェット噴流湯、露天には寝湯もあってすっかりリフレッシュできました。
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都留市駅無人駅。静かに夜は更けていきました。
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