毎年恒例クラリネットおさらい会がやってきました。
今年は第33回だそうで、そのほとんどを伴奏させていただいてきました。
先生とはもちろん、お弟子さんたちとも長いお付き合いになりました。
定番のブラームス、サン=サーンス、モーツァルト、プーランクはもうたくさんのソリストと何度も共演していますが、その人によってテンポや解釈もさまざまで、そこに寄り添うのがまたとても難しく楽しい作業です。
中でも今回は、モーツァルトの協奏曲を原調のA dur で吹く人と、B管つまりB dur で吹く人がいたので別の緊張がありました。
学生は無我夢中で演奏します。一方で大人の生徒さんはより緊張感が強いため、普段の実力を出すことが難しい傾向にあります。
できるだけリラックスしていただきたいので、こちらの緊張が伝わらないようにするのはもちろん、何が起こってもフォローをしなければなりません。
以前はそこにやり甲斐を感じて「何人でもドンと来い!」って気分だったのですが、
ここ数年は自分の手元もあやしくなってきて、なかなか納得のいく完璧な伴奏ができなくなってきました。
精神的な結び付きが重要なので、長いお付き合いの生徒さんからのご要望があればまだまだ頑張るつもりではいますが、やはりそろそろ若い世代に少しずつ引き継いで、私はサポートに回るべきなのだろうなぁ、と感じています。
学生時代からご縁のあったクラリネット、今回は素敵な作品との出会いがありました。
フィンジ というイギリスの作曲家の「5つのバガテル」
1曲目のプレリュードと5曲目のフゲッタは何度か弾いたことがありましたが、2曲目のロマンスと4曲目のフォルラーナは初めてでした。
ハーモニーの移り変わりの美しさにすっかり心奪われ、ひとりで練習していても、ソリストと共演しても、それはとても幸せな時間でした。
ソロやアンサンブル、どなたも作品への想いがあふれるような素晴らしい演奏でした。
クラリネットの音色が大好きでいつまでも聴いていたいひとときでした。
ご指導の先生、ご出演の皆さん、お疲れ様でした。
#クラリネットおさらい会
#アミュゼ柏クリスタルホール
#フィンジ 5つのバガテル