せっかくの休暇だというのに雨ばかり。
と思って諦めて家にいたら晴れ間がでたり。
近くの山でいいから歩きたいのになぁ。
そう思って早起きしてきてみました。
長野県東御市から湯の丸高原スキー場に向かって上がっていくと地蔵峠があります。
冬はスキーの林道コースになると思われる、なだらかな砂利道を上がると池の平湿原に到着。
ここから1時間も上がれば浅間連峰の篭の登山。素晴らしい眺望が自慢の山ですが、駐車場から見ても雲の中…まぁ、景色は諦めて夏の花を愛で、山の空気を胸いっぱいに吸い込んでこよう。
同じような気持ちなのでしょう、何組かのハイカーが前後して登山口から入っていきます。
こちらはひとりで来ても不安のない山で、これまでも四季折々訪れています。
雨になったら木陰でひと休みして様子を見ればいいし、回復しなさそうならすぐに降りて来られる、そんな理由で選んだのですが…
ヒンヤリとジメジメが共存するような、寒いんだか暑いんだかわからない、ちょっと不快な空気。山の匂いも重苦しく、私自身もいつもの高揚感は、ありません。
足元も昨日までの雨でぬかるんでいて、岩は滑りそうなので慎重に。
篭の登山って楽しいイメージしかなかったのに。天気って本当に大きく影響します。
さぁ、樹林帯が終わり、ここで開けます!
このガレ場をあがれば、もうそこは山頂!
と、思いきや、雨が降っています。
あぁ、樹林帯だから気が付かなかった、雨なんだ、そう思ってザックをおろしレインを装着して歩き出した瞬間、
雨は土砂降りになり、遠くで雷鳴が聞こえます。少し待ってみましたが、雨足は強くなるばかり。
雨宿りになるはずの木々も間に合わないくらいの強い雨になってしまいました。
「撤退しようか」「でも山頂はもうそこなのに」
しばらく迷いましたが、雨が止んだとしてもきれいに晴れる予報ではないこと、
たかだか1時間弱とはいえ、濡れた登山道を降りなければならないこと、
撤退を決めました。
「来なければよかったんだ」
「予報では昼から雨ってなってたのに」
「レイン着てるのにびしょ濡れ」
ネガティブな思考ばかりに襲われます。
これはマズイ、怪我を呼び込みかねない!
突然の大雨で川のようになった登山道を慎重に降りて、無事に登山口まできました。
駐車場のお手洗いには、遊歩道のある湿原からもびしょ濡れになった人たちが逃げ込んできました。
私も濡れた身体を拭いて着替えをし、山の家に帰り着きました。
途中、温泉に寄っても良かったし、お昼を食べても良かったのですが、なんだか早く帰りたかった…
家についてシャワーを浴び、お昼を食べ、少しお昼寝をしたら、外は晴れていました。
「上は雨、下山したら晴れてた」は山あるある、腹も立ちません。
くまさんみたいな入道雲。あれは蓼科山方面かな。将軍平から上の岩場であの雨に降られたら悲しいな…
気を取り直して車で茅野の街に買い物に降りました。八ヶ岳の上にも立派な積乱雲!みるみるうちに育っていきます。
夏の雲はカッコいい!でも、麓から見るに限るな。あの中には居たくない…
あんな雨の中を降りてきたのに怪我もせずよかった。いい経験になったな。
そう思うことにしよう!
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