ウィーンフィルのメンバーが来日して、1年で1番忙しいウィーン週間が始まったばかりだというのに、なんと夫🎺はメサイアの本番を迎えました。
この曲を演奏することはトランペット吹きにとって大きな名誉であると同時に、大変なプレッシャーでもあります。
テキスト(歌詞)はほとんどが旧約聖書から引用、構成したのはシェイクスピア研究家のチャールズ・ジェネンズです
救世主誕生の予言から始まり、降誕、受難、復活、永遠の生命…と3部構成の物語になっています。
この曲がプログラムに上がるのは、合唱団の定期演奏会。
編成は、弦楽合奏と通奏低音の代わりにピアノが入り、トランペット2本、ティンパニ、声楽のソリスト4名と混声合唱、です。
レチタティーヴォからアリア、そして合唱、と物語に沿って次々と美しい曲が演奏され、長い作品にもかかわらず飽きることがありません。
合唱の中には暗譜の方もいらしてビックリ!歌詞は英語、3時間近い大曲だというのになんと素晴らしい!きっと何度もステージを踏まれて経験を積まれていらっしゃるのでしょう。
全曲を弾き続ける弦楽合奏の演奏者もさぞ緊張感の連続でどんなにか大変かと思いますが、
トランペットが出てくるのは、一部の「神に栄光あれ」、二部の最後の「ハレルヤ」、三部の「ラッパは鳴り響き」「永遠の讃美〜アーメン」
長い長い休みの後で突然吹かなければならない、その緊張感はピアニストの私には想像もできないことです。
これまでにも何回か夫の「メサイア」を聴いていますが、今回は音楽に勢いがあり音色も華やかでとてもいい感じに演奏していました。
これもひとえにウィーンフェスタが近いおかげ、時間的には余裕がなく慌ただしい日々ですが、気持ちが充実してテンションは上がりまくりです。
やはり精神的なものも大きく影響するのだな、と密かに思った妻でした。
オーケストラには同級生もいらして、嬉しい再会に。お互いに元気で共演できたことに感謝!
還暦を過ぎてもなお、地道に努力を重ねる夫🎺を心から敬服します。お疲れ様でした!
#the trumpet shall sound