毎年ムーンライトコンサートをクリスマス時期に開催しているのですが、今年は会場の都合で10月に終わってしまっているため、別の会場でクリスマスコンサートを開催いたしました!
松戸アリエッタホール…お気に入りのカフェ「カルガモ珈琲」のお隣にある小さなホールです。
60席とコンパクトなので、良い響きで聴いていただくには…とピアノ連弾を思い付き企画をします。
パートナーには新進のピアニスト榮村和祉さんにお声をかけ、ご出演が叶いました。
小学生の頃から一緒にピアノを学んできました。音大を卒業したあとは徳之島の音楽教室に就職、3年ほど研鑽を積まれてこの夏に千葉に戻ってきました。
心機一転、演奏家として指導者としてスタートする和祉さんを応援したいお客様で、当日は満席となりました。
「4手」とも呼ばれる連弾、ふたりでひとつのピアノを弾きます。ひとりで弾く時より倍、いえ、それ以上の表現ができるので楽しさも倍増します。
「連弾のコンサートは初めて」というお客様が多いので、ピアノの連弾のために作られた名曲や、オーケストラの作品を4手に編曲された作品を選んでみました。
オープニングはエルガーの「愛のあいさつ」
ヴァイオリンの曲として耳馴染みがありますが、優しいメロディがコンサートの幕開けにピッタリ。
ふたりの音色もきれいに調和していたと思います。
そしてクリスマスらしくバッハの「主よ人の望みの喜びよ」「目覚めよと呼ぶ声あり」を続けてお聞きいただきます。
本来は弦楽合奏で演奏されることが多いですが、4手なので多声部の響きをバランスよく表現することができます。
続けて、シューベルト「軍隊行進曲」、
チャイコフスキーバレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」、
ブラームス「ハンガリア舞曲第5番」と連弾の定番といえる曲を演奏、
あまり約束事を決めなくても自然と息が合うので安心です。
後半はクリスマスソングや、クリスマスキャロルのメドレーをお聴きいただき、最後がメインのボロディン歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」です。
この作品はすでに編曲されてよく連弾で演奏されますが、私が夏にあるコンサートで聴いた演奏が、初めて耳にする素敵な編曲バージョンで、ぜひこれを演奏したいと和祉さんにご提案、ご快諾いただいての演奏となりました。
イギリス人ピアノデュオ、スコット兄弟が編曲、演奏されていますが、技術的にも難しく、何度も合わせたり、恩師の岡野寿子先生にレッスンをお願いしたりして、なんとか形になりました。
迫力ある素晴らしい編曲にお客様も喜んでくださって、今回のコンサートのご感想で「ダッタン人の踊り」が人気ナンバーワンでした。
満席のお客様からは温かい拍手をいただき、演奏とともに和祉さんの今後の展望もお伝えできたので、これからの活躍に期待したいと思います。
実は、和祉さんのご両親とは音楽仲間、彼が生まれる前からつながっていました。
また、うちの息子と同級生ということもあり、小さい頃から一緒に成長を見守ってきた大切なお友達でもあります。
共にステージに立てて、本当に嬉しく感無量でした。
終演後は軽くお茶をして解散、打ち上げはまたあらためて、ということになりました。
私は都内から聴きに来てくれた母と妹と家族で会食。
「和祉君、立派になったわね」と母も我が孫のことのように喜んでいます。
息子は、忙しいスケジュールをやりくりして受付スタッフを引き受けてくれました。
幼い頃から1番近くで和祉さんの頑張りを見てきたので、特別な思いがあったことでしょう。
和祉さんの船出を祝うコンサートとなりましたが、私自身も20代のピアニストとの共演は、瑞々しい感性に触れたり、別の視点で作品を眺めることができて、たくさんの学びがありました。
演奏活動のひとつとして継続していけたらと思います。
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