りか先生のヴァイオリン教室のピアノ合わせのために特急ひたちで「日立」に向かいます。
駅を降りたらいつもの青い海が迎えてくれました。
りか先生が改札で待っているというのに、しばし海にご挨拶。
それにしても、ピアノ合わせは午後からだというのに、待ち合わせ時間はずいぶん早い。
おまけに駅にはりか先生だけでなく、お迎えの車まで…いったいどちらへ?
日立に来たらぜひ立ち寄ってほしいところがあって…とりか先生が案内してくださったのは「御岩神社」
スピリチュアル系に疎い私は知らなかったのですが、なんでも宇宙規模のパワースポットとして有名なのだそうです。
そういえば、鳥居をくぐるなり風がひんやりとしてきたような…
立派な杉並木が続きます。
春に登った雲取山の秩父側の登山口、三峰神社を思い出しますが、それよりさらに鬱蒼として山深い印象。
根本は一本なのに途中から3本に分かれている三本杉。いったい樹齢はどれくらいなのか?
山門をくぐり、さらに歩みを深めると、蝉の声と鳥や蝶の舞う癒しの山空間。
なんという気持ちの良さ。
苔の美しさも目を惹きます。
北八ヶ岳のそれとはまた別の趣。
少し前までは整備もされず自然のままの山寺だったのが、宇宙衛星から撮った写真に1本の光の矢が写っていて、場所を特定したらここだったことから、パワースポットとして人気を集めたそうな。
それで参道も歩きやすく駐車場も整備されたのだそうです。りか先生はそれ以前にも訪れたことがあって、それは静かで厳かだったとか。
阿弥陀様が祀られていました。
神社を目指して進むと、石楠花の群生地がありました。花の季節に来てみたいな、と思いました。
高い高い杉の木と青い空。
木立ちの中を吹き抜ける風の涼しいこと。
夏山禅定とあります。
昔はいつでも誰でも入山できたのではなく、夏の1ヶ月間だけ、属世から離れて山に入ることを許され「精神を集中して思いを鎮め静寂の境地に達することを目的とした」そうです。
山全体が神域とのこと、神社横から参道が続いていました。それでも軽い気持ちで登るのではなく、あくまでも参拝であること、山の装備がなくてはならないことや、午後3時以降は禁止、など注意書きがありました。
これはぜひいつか登ってみたいですね!
日立には「日立アルプストレイル」なるものがあると聞いているので、海を見ながら稜線を歩けるのかもしれません!冬に来てみよう!
ひとまわりして降りてきましたが、
少し前に不運な事故に遭い、気持ちが落ち込んでいたので、ちょうどお参りができて心落ち着くことができました。
そんなことも知らずに、連れてきてくださったりか先生に感謝です。
そこから今度は「海の見えるカフェに」へと移動。
日立出身の昭和歌謡の作曲家、吉田正の記念館があるのは、海が見下ろせる小高い丘の上。
あたり一帯をかみね公園といい、隣には遊園地、近くに動物園やプールもあるそうです。
実は「吉田正」を知らなかった私。
代表曲はいずれも私の生まれる前後の流行歌。
唯一知っている「いつでも夢を」は
日立駅の発車メロディになっています。
館内には懐かしのメロディに関する資料や、日立の町と吉田正の活躍の歴史が展示されていて、思い出を共有できる世代の人にはたまらない空間だと思います。
私はもっぱら海を眺めてのんびり。
さて、そろそろ本題のピアノ合わせに向かいましょうか。
青空には雲が増えてきて、さながら雲の美術館のようです。
生徒さん達にお目にかかるのは、昨年クリスマスの発表会以来。
おなじみの顔ぶれに思わずニヤニヤしちゃいます。
始まりましたよ、りか先生の容赦ないビシビシレッスン。
先生が厳しいのは「うまいヘタ」ではないのです。
「丁寧に音を出す」「音楽を伝える」
オトナも子どもも
初心者も学びが長い人も
大切なことは何か、心から心に伝わります。
ジャーン!
「ゆっこが来てくれるから」と忙しいりか先生がご用意くださったのは、名物お手製プリン!
「僕が切る!」
「えー!ちゃんと等分できる?」
つい大人気なく見守る私たち。
レッスンにお招きいただくだけでも楽しいのに
素敵なご案内まで考えてくださって、本当にありがとうございました。
車を出して運転してくださった生徒さんにも心から感謝申し上げます。
夕方の海。
ひと雨来るかなぁ…
次に日立に来るのは12月。これから秋が来て冬が来るとはあまり思えないほど暑いのだけれど。
#栗原りか先生
#ヴァイオリン奏者栗原りか
#日立
#御岩神社
#御岩山
#かみね公園
#吉田正記念館