この土日は、久しぶりにお客様の前で舞台に立つというありがたい機会に恵まれました。
あのすべての本番が中止になった3月…この機会にレパートリーを増やすとか基礎練習をするとか楽譜の整理をするとか、いくらでもやることはあったはずなのに、無気力になってピアノに向う気持ちさえなくなってしまった時期もありました。
季節の歩みと共に少しずつレッスンは再開しましたが、演奏活動、中でもコンサートは社会全体が探り探りな状況で、なかなか始動する気配がありませんでした。
そんな中お声をかけていただいたのがこちら、柏市音楽家協会の活動の中の「いかが?」シリーズ。地元アミュゼ柏での定期公演やミニコンサートを継続されています。
今回はヴァイオリン二本との共演で電子ピアノを持ち込んでの本番。
会場のガイドラインに沿ってスタッフの皆さんの予防対策は万全です。
定員の150を半分以下の60にした座席配置も安心の距離を保っています。
あいにくの雨模様でしたが満席のお客様、換気に配慮しつつ1時間の公演が無事に終了しました。
演奏した私たちも半年ぶりのアンサンブルが嬉しくて楽しくて!その喜びを会場内のすべての方々と共有できたことが何より幸せです。
翌日は長野県内を走る「しなの鉄道」中軽井沢駅に併設されている「くつかけテラス」のコンサートに出演しました。
こちらのシリーズコンサートはコロナ禍にもかかわらず定期的に開催、常連のお客様に親しまれているそうです。
駅のコンコースのようなスペースかと想像していたのですが、行ってみたら音響への工夫も配慮されていて、質の良い音楽をお届けしたいという主催者やスタッフの意気込みが伝わってきました。
もちろん感染予防対策も細やかです。
午前午後の2公演どちらも満席で、現実ではしばらくできない海外旅行を音楽に乗せて…という企画のプログラムで世界各国の名曲をお楽しみいただきました。
共演した東京都交響楽団の団員の方が「中止にならなかった室内楽のコンサートは本当に久しぶりだ」と仰っていて、しみじみと半年間を振り返りました。そういえばドレスを着るのも、口紅をつけるのも、半年ぶりでした。
「くつかけテラス」では美味しいキッシュのお店も発見!公演の合間にランチセットをいただきましたが、たくさんの種類から選べ、地元の採れたて野菜のサラダもついて大満足でした。
もちろん帰りにはケーキをテイクアウト。
ガラガラに空いている新幹線でおやつにいただきました。
当たり前だったことが実は貴重なことだったと気付かされた今回のコロナ禍。
企画してくださった方々、会場を提供してくださった方々、予防対策に細やかに動いてくださったスタッフ、お声をかけてくださった共演者、温かな拍手をくださったお客様、応援してくれた家族、自分の健康…たくさんの感謝の上に成り立っていたことを改めて実感しました。
#アミュゼ柏
#いかがコンサート
#ヴァイオリンデュオ
#くつかけテラス
#パティスリーカフェawoto