たまにはピアノの話題を書かないと、
「ピアノはうたう」って山のブログ?と冷やかされてしまうのですが(笑)
ご安心ください、ピアノは弾いております。
コロナ禍も落ち着いてきたことから音楽活動も戻ってまいりましたね。
今年に入って伴奏の本番が徐々に増えて来まして、ピアノの上に積まれた伴奏譜も増えるばかり。
2020年の春の絶望感を振り返ると、なんとありがたい事でしょう。
もともとたいしたピアニストでもありませんが、歳と共に演奏に衰えが出てくるのでは?と危機感を抱えながらコンディションのキープに励んでおります。
そんな中、共演のご希望をいただけること、心より感謝しております。
学生時代から伴奏やアンサンブルが好きだったので、ソリストに寄り添い、心地よく演奏していただくことに情熱を傾けるのが信条です。
そこにはプロアマの区別や年齢、経験はまったく関係なく、音楽への想いを共にするのが何よりの喜びです。
特にアマチュアの方は、音楽をお仕事にされていない、というだけで、音楽的な技術や表現力はプロに勝るとも劣らない方もいらして、共演することで学ばせていただくことばかり、貴重な経験をたくさんいただいております。
そもそもプロとアマの線引きは何なのか?
音大を出ているとか、お金をもらって演奏しているとか、それだけではとても曖昧なように感じています。
大切なのは、客席に会場に自分の響きがどう伝わるのか、聴いてくださる方を意識できるかどうかだといつも思います。
音楽は自己表現で、ともすると一方的な押し付けがましい演奏になってしまいます。
私も若い頃はその傾向が顕著だったけれど、さまざまな共演者や舞台を経験するうちに、いつのまにか会場全体の響きを客席側からも意識することが当たり前になっていました。
そこにはプロもアマもなく、音楽を愛する、楽しむ、悩む、乗り越える、精進する、日々の暮らしが反映されるように思います。
たくさんの思い出を共にした同級生の訃報が飛び込んできて、思いがけず同期の友人達と連絡を取り合うこととなりました。まもなく還暦を迎え、悲しみや喜びがすべて心のひだとなって歳を重ねていきます。
健康であるうちは音楽と共にありたい、そう願いながら、今日も楽譜の山をひとつずつさらい直します。
外は、暑い…。
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