年内にどうしても山を歩きたくて
日本中が大寒波に見舞われた年の瀬の週末にひとりで御岳山に行きました。
幼い頃から登り慣れたここならソロハイクも心配ない。
家族からも了解を得ることができました。
お寝坊したから「ホリデー快速おくたま」は予定より一本後、御嶽駅には9時過ぎに到着。
ここから西東京バスでケーブル滝本駅に向かいます。
久しぶりに乗ったらバスもケーブルもSuica対応でびっくり!
日曜とはいえ、さすがに寒さが厳しすぎて人も少ない。御嶽神社はお犬様の神様とのことでワンちゃん連れの参拝客が何組も見られました。
無事の下山や家族みんなの健康、世界中のパンデミックの収束を願って参拝。
YAMAPの投稿で知ったのですが
本宮の裏側に御岳山頂の標柱があるのを初めて知りました。
参拝客が順番に記念撮影をしていました。
ここから見えるのは奥の宮がある奥の院峰。
今日の山歩きの目的はここ!
幼い頃、父に連れられて登ったことがあるのでした。
「ゆっこが奥の院まで歩けた」と父が喜んでくれたのを覚えています。
大岳山へのコースは天狗岩や綾広の滝、ロックガーデン経由が一般的ですが、
今日は奥の院峰、鍋割山経由を選択。
奥に鳥居を見ながら進みます。
分岐でこちら方面に来たのは私ひとり、静かで寂しい山道です。
日の当たる木の根っこだらけの道を登った記憶は50年も前になります。小2くらいだったかなぁ。
こんな左側が切れ落ちたプチ鎖場もあって、
幼い私はどうやって登ったのでしょう。
当然登山靴などなく、学校に履いていくズック靴だったに違いありません。
奥の院に到着。
おや、こんなに立派なお宮さんになっていました。
裏に回ると見覚えのある祠が。
小さな木札に「奥の院峰」とあります。
ここから一旦下って鍋割山へ登り返します。
歩きにくい岩ゴロゴロの道。
結構な急登もあり「小2の私はどうやって来たのだろう?」と何度も思いを馳せます。
昼なお暗い林の中を歩きます。
おひさまはまだ高いのに、不安になる程暗い。
鍋割山に登頂しました。
日差しに気持ちも緩んで温かいコーヒーを淹れてあんドーナツで腹ごしらえ。
風こそあまり強くありませんが、気温はおそらく零度前後。
立ち止まると寒くてなかなか休憩を取れません。
木々の間から奥多摩の山並みが見えます。
暖かな季節になったら縦走もしてみたいけれど
体力的に厳しそうだなぁ。
大岳山との分岐、芥場峠に来ました。
時刻はまだお昼前なので大岳山まで足を伸ばすか迷いましたが、寒さと暗さで不安になり慎重な選択をしてケーブル駅に戻ることにしました。
足元にはたくさんの霜柱が溶けないまま。
寒いわけです。
先ほど登った鍋割山が見えます。
山歩きの醍醐味です。
ロックガーデンに降りるコースもありますが、
今日は日の当たる道ばかりを選んで歩きたい。
有名な「天狗の腰掛け」杉。
…というより「天狗の踊り」過ぎ?
長尾平まで戻ってきました。
日の出山の向こうに都心が見える展望台のようになっています。
緊急時のヘリポートも兼ねているそうで広々としています。
先ほど登った奥の院峰が青空に映えて美しい。
まだ時間が早いので、
本日のもうひとつの目的、新しく購入した山道具メスティンを試してみます。
午後から風が強くなってきたので、
止み間を狙ってお湯を沸かします。
野菜とパスタとソースを入れて調理、
暖かいまま食べられるのも嬉しい!
とても美味しかったけれど、
作っている時も食べている時も寒かった〜!
家族でここに来た時の写真に写っていた店がありました。
これもまた50年前かと…。
朝は参拝客が行き来していた御嶽神社も、今は誰もいません。
お蕎麦の名店「紅葉屋」のある賑やかな茶店街も今日は静かです。
おや!「連れてって」と言わんばかりの眼差しで、可愛いムササビ達がこっちを見ています。
うーん、写真だけで我慢!
無事にケーブル駅に戻ってきました。
日差しが本当にありがたく感じます。
御岳平も人影まばら。ケーブルを待つ人がポツポツと。
時節柄「密」でないのは安心ですが。
都心方面を眺めます。
真ん中に遠く霞むのは紫峰筑波山かな。
2021もあと数日。
無事に山歩きできたこと、たくさんの風景に出会えたことに感謝いたします。
来年もまたいい山歩きができますように。
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#山が好き