ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。演奏活動やレッスン、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

雨の日はラヴェルを聴いてみませんか

最近は「梅雨入り宣言」はしないのですね。

「梅雨入りしたとみられる」となんだかはっきりしない表現…。

もっとも昔とは気象条件も変わって来ていて、ピンポイントで大雨や竜巻があったりするし、一括りに「どこどこ地方」と発表しづらいのかもしれませんが。

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温度だけではなく湿度も高くなり、幼い頃から1年で1番苦手な季節です。

とはいえ、緑が葉を茂らせて花を咲かせ、鳥が誘い歌い合い、虫たちが羽化し…自然界では生命の1番活発な時期でもあります。

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「県を跨いだ移動自粛」のおかげでなかなか大自然の中に身を置くことはできませんが、自宅の周りでも季節の移り変わりを感じ取ることはできるはず。

曇り空が続いていても、紫陽花の花はかんかん照りより雨が似合うし、街路樹は信号が見えにくいほど鬱蒼と茂っています。

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分散登校も開始され、少しずつ動き始めた人間界(?)ですが、これまでエチケットで必須と言われて来たマスクが暑さによる息苦しさや肌あれの心配があると言われています。

肌の弱い私は不織布は合わないので、薄いcotton生地のマスクで暑さを乗り切ります。

肌に触れる面は和装用の高級ガーゼです。

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我が家の男衆には古くなったハンカチを再利用、薄くて汗をかいてもすぐに交換できる手軽なマスクを仕立てました。

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蒸し暑さから逃れるために、除湿の効いた部屋でラヴェルの作品を楽しんでいます。

動画投稿を更新しました。

よかったらお聴きください。

https://youtu.be/ZvWVkFVdzeQ

 

「亡き王女のためのパヴァーヌ

モーリス・ラヴェル作曲

ピアノ演奏 小原由起子

 

#松戸ピアノレッスン

#ラヴェル

#亡き王女のためのパヴァーヌ

#Pavane pour une infante défunte

#夏マスク

#紫陽花

#タチアオイ

#レンゲツツジ

心をなぐさめ、癒し、向き合うのは

自粛生活にも慣れてきて毎日のごはん作りが楽しめるようになりました。オンラインレッスンもコツがわかってきたので生徒さんとのやりとりもスムーズになり、また皆さん時間があるのでよく練習してあってオンラインでもぐんぐん進んでいます!

社会全体も「気をつけつつ前に進む」方向に向かってはいるようですが、相手は未知のウイルスですから油断はできません。

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ステイホームだとネットを覗く時間も増えます。

心ない誹謗中傷に苦しむ記事に接するたび、SNSの使い方をあらためて見直さなければならないなぁ、と感じます。

誰の心にも闇はあって、とても人に言えないような思いや言葉を持っています。

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それを心の奥にしまっておくからこそ、文学や芸術などの文化の発展につながったのだと個人的には思うのですが、SNSで簡単に発言するようになってしまったから心の闇の部分だけが露呈してしまうのでしょう。

何の解決にもならず、お互いを傷つけ合うだけなのに、一時的に心が軽くなるのでしょうか、誹謗中傷は止まることがありません。

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私は地元のSNSにたくさんのご縁をいただきました。出会いに、その後のおつきあいに、感謝しています。

ひとりなら何もできないこともSNSならではの「繋がり」によって拡がって伝わって、お互いが素敵な時間を過ごすことができる…そんな幸せな経験に何度も恵まれました。

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どんな道具も使い方次第では恐ろしい凶器になり得ます。SNSも自分たちの使い方ひとつだと思うのです。

人の心は弱い、特にこんな社会状況の厳しい時には、つい悲観的になったり自分を卑下したり人を妬んだり…そんな弱い心を支えるのは自分自身。問いかけ、励まし、向き合います。

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心になぐさめや癒しが必要なのか、久しぶりにピアノが弾きたくなりました。

しばらくぶりなので手指が思うように動かないけれど、温かい気持ちだけでもお伝えできたら嬉しいです。

 

https://youtu.be/PAtNn7hwIb8

フランス・リスト作曲

コンソレーションS.172-3 変ニ長調

 

 

#松戸ピアノレッスン

#フランツ・リスト

#コンソレーション

#なぐさめ

#新緑の季節に

#地域SNSに感謝

#アイラブジモトマツド

 

http://yukiko-kohara.com/

 

ピアノに向かう気持ちになれない日々

長引く自粛生活、外出を控えてはいるものの、食事や雑貨の買い物に出るついでに住宅地を散歩しています。

なぜ住宅地かというと「密」を避けられるだけでなく、街路樹や道端の雑草、お宅のお庭で丹精された花木がとてもとても美しく、目を楽しませてくれるからです。

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桜も終わり、日差しが強くなってくると、街のあちらこちらで見かけるのがハナミズキ

おうちの庭先を彩ったり、公園では大木になっています。

「そ〜らを〜押し上げて〜」つい口ずさみたくなります。

下から見上げると、空の青に白や薄紅色の花が映えて美しいこと!

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世界中がコロナウイルス感染への恐怖に陥った頃から、ピアノに向かう気持ちが萎えました。

もともと予定していた演奏活動がすべてキャンセルになったこともあり、せっかく時間があるのだし、この機会にレパートリーを拡げよう、と意気揚々と楽譜を選んでピアノの譜面台の横に積んだまま…そのまま。

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遠隔アンサンブルの動画とか、オンラインレッスンの準備とか、目の前には意欲的な材料があってそれはそれで楽しいのだけれど、そこから前に行きません。

ピアノ弾くの、好きだったはずなのにな。

本番がないと弾かないなんて、子どもみたいじゃん。

弾きたい曲はたくさんあるのに、なぜか気持ちが向きません。

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そんなある日、友達が寝る前にピアノを聴いてリラックスしている、という話を聞きました。

また別の友達からは、自粛疲れで不眠になり音楽やお酒がないと眠れない、という話も。

もしかしたら、何か役に立てるのかもしれない。

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でもリラックスしたい時に聴くピアノってどんなだろう?日頃「伝えること」を大切に弾いていますが、リラックスしたい時にはそれは必要ないのではないかしら。

聴いている人それぞれが、自由に風景や物語を想像したり、いえ、もしかしたらただ無になれる空間に身をおきたいのかもしれません。

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そこで浮かんできたのが「そ〜らを〜」だったのです。

 

楽譜もある!好きな曲だから弾くのは楽しい!そして自分が癒されていきました。久しぶりにピアノに向かうのが楽しい!

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そこから先は初めてのトライ。

慣れない録音に四苦八苦していたら、夫が画像編集を引き受けてくれました。

動画投稿ってどうやるの?チャンネル登録って?と固まっていたら、息子が見かねて教えてくれました。

なんとか投稿完了。あとはどうか皆様の心に届きますように。

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Facebookに投稿したり、いつもコンサートに来てくださるお客様に近況報告を兼ねて送ったりしたところ、思いがけなく反響をいただいて驚いています。

やはり「ハナミズキ」という作品の持つ力の大きさ、そして今、人は音楽を必要としているのだな、と実感しています。

何もかも中止になり「音楽どころではない」と言われているような昨今ですが、「乾いた心にピアノの音色が染み渡りました」というような感想をたくさんいただいています。

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何より私自身が励ましていただきました。

やはり聴いてくださる人があっての音楽家なのだなぁ、と感謝の気持ちでいっぱいです。

 

https://youtu.be/Zu0NIgsnMU0

作詞 一青窈

作曲 マシコタツロウ

編曲 上田真樹

ピアノ 小原由起子

 

#ハナミズキ

#ご近所散歩

#花散歩

#花に励まされ

#音楽に癒され

#はじめてのYouTube

#チャンネル登録よろしくお願いします

 

 

沈んだ心を布マスクが救う!

ご近所散歩以外、家ごもりの日が続きます。

松戸根本吉祥寺さんの牡丹が咲き始めました。

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2つ前のブログでマスクを手作りしている話題を書きましたが、あのあと縁あって大量の注文をいただきました。

それも商品として値がつくとのこと。

つまりお仕事という…。

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これまでマスクが足りなくて困っている人のために家にある生地で縫っていただけ、素人の私でいいのかなぁ、お金なんていただけないなぁ、と迷う暇もなくドーンと材料を渡されてしまい走り出すしかありません。

縫い慣れた柔らかな生地と違って高級帆布。

端の始末やら、布地の厚さに四苦八苦しながらなんとか仕上げました。

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でも自分ではどうも納得のいかない出来、これでは商品として出せない!

だいたい私の周りにはもっと素敵なマスクを手作りされて無料で配布している方もたくさんいらっしゃるのに!

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今回この企画を発案、販売してくださる(株)畑直組の齊藤さんにお断りのご連絡を入れると

「わかりました。そうですね、では試しに数点を店頭に置いてみてお客様の反応を伺ってみましょう」

そうおっしゃって、これまで仕上がった分だけ持っていかれました。

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すると翌日、あっという間に売り切れてしまったので、そのまま続けていただけますか?とのご連絡が…!

そうか、それくらい布マスクを手に入れたい人、欲しくても手に入らない人がたくさんいるということなのか…

納期もあり、納得いくとかいかないとか言っていられません。

厚い布地を扱うコツもだんだんわかってきました。仕上がりがキレイになるための工夫も始めました。

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ご飯を作る以外、ほとんどミシンとアイロンと一緒にいます。

耳だけをラジオに傾けていたら「未知のウイルスへの恐怖、先の見えない生活への不安で、心が塞ぐ人が増えてきている、どうすればいいか?」という特集をやっていました。

「何かに夢中になることで元気が出る」

「家事でも片付けでもいい、趣味でもいい、やり甲斐のあることに集中しましょう」

あ…だからマスク縫っているのか、私、マスクに助けられているんだ。

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春の嵐のあと、お友達が送ってくれた写真。頭の上に暗雲が垂れ込め、一方で遠くまで見通せるように回復傾向…早くこの境地になりたい)

 

そして、そう気付いたころに、さらに追加注文が舞い込んできました。

最初の作品を見てのリピートだそうで、恥ずかしいやら有り難いやら複雑な思いでしたが、材料も届いたのでとにかく縫い進めなくてはなりません。

夫や息子も見かねて家事を手伝ってくれるようになりました。

マスクを手にとってくださる見知らぬ誰かのために使い心地の良さを考えたり、できるだけ生地や糸を節約しながらたくさんのマスクが生産できるように工夫をしています。

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夢中になることで私自身が励まされている、支えられている、このつながりこそ非常時に大切なのだな、とあらためて企画してくださった齊藤さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

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また使い捨てマスクの生産が少しずつ増え始めるようです。しばらく続いた布マスクの需要もだんだん減っていくことでしょう。それまで、ひとりでも多くの必要な人の手元に届きますように、心を込めてミシンに向かいます。

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#布マスク

#手作りマスク

#必要としている誰かのために

#手にとってくださってありがとうございます

#何かに夢中になる

#励まされ支えられ

 

株式会社畑直組

https://www.hatachokugumi.co.jp/

 

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オンラインレッスンに思う

「3つの密」を避けるために自宅レッスンをお休みして、希望者にはオンラインでレッスンをしています。

また、兼任講師を務める高校の音楽科でも、オンラインでのレッスンが始まりました。

「オンラインってどうやるの?」から始まって、何のアプリを使うのか?なぜWi-Fi環境にないと困るのか?など、にわか仕立てで学習することになりました。

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幸いなことに勤務先に大変優秀なピアノの先生がいらして、私たちの質問にすべて明確にお答えくださり、優しくご指導くださいます。

わかりやすいマニュアルまで示してくださって、なんとかオンラインレッスンが始まりました。

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もうひとり強い味方がいました。

自宅レッスンに通う中学2年生男子の生徒さん。不慣れな私と違ってオンラインレッスンのイメージがはっきりと確立されていて、準備万端整えて待っていてくれました。

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そして、オンラインレッスンの様子をさらにお母様が撮影して私に報告してくださるので、彼がどんな状況でレッスンを受けていたのか、スマホのこちら側にいる私にまで伝わってきました。

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おかげですっかり自信をつけた(?)私は次々とオンラインレッスンを楽しんでいきました。

もちろん音声は途切れることもあり、タイムラグもあります。何より音質が聴いていてつらく、これでは音楽のレッスンと言えるのだろうか?と嘆く声も聞かれます。

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でも、見えない敵からお互いの身を守るために突然会えなくなってしまった生徒さんたち。そのお顔を見ることができて、会話ができて、おうちでの練習の様子が見られて…嬉しいことの方がずっと大きかったのです。

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どうやら長期化しそうなコロナとの戦い、しばらくはオンラインレッスンで心を繋ぐことにしましょう。

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ただ、ひとつどうしても気になることがあります。

ピアノが好きかどうか、やる気があるかどうかとはまったく関係のないところで、ネット環境が整わない場合があるということ。家庭の環境次第ではご本人がどんなに望んでもオンラインレッスンが成立しない生徒さんもいらっしゃるということ。

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今年度が始まったばかりで教育現場はオンライン化が急速に進みます。あちらこちら準備が整わないままスタートしています。とにかく始めてみないことにはわからない、たしかにその通りです。

そこに、ネット環境が整わないことで置き去りにされてしまうことのないよう、サポートも不可欠だと実感しています。

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本当に難しい問題で、私自身もまだしばらくは試行錯誤が続きそうです。

 

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#オンラインレッスン

#松戸ピアノレッスン

#聖徳大学附属取手聖徳女子中学高等学校

#2020春

#コロナに負けるな

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#カラスノエンドウ

#イチョウの若葉

 

 

2020春〜手作りマスクは心に優しい

もともと肌の弱い私は不織布(ふしょくふって読むのね、ふおりぬのかと思っていました(汗))のマスクが苦手で、そうでなくても花粉症で鼻がかゆいのに、ますます荒れて顔全体にかゆみが拡がるという悪循環を繰り返していました。

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そこで!

昨年の冬、ふと思いついてダブルガーゼでマスクを作って使ってみたら、ふんわり優しくて使用感サイコー!でした。

さすがに可愛いプリント柄だと気が引けるので、なるべく抑えめな感じで作り愛用していました。

その時点では「付け心地がよいのはわかるけれど可愛すぎて使う勇気がない」という声さえ聞かれたダブルガーゼマスク…

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それが今年、こんなことになるなんて、誰ひとり予想もしなかったことでしょう。

どこのお店からもダブルガーゼの布とマスクゴム紐が売り切れ、ネットには手作りマスクの作り方の動画があふれてご丁寧に型紙までダウンロードできる!

手作りマスク派の先駆けの私としては、どことなく晴れがましく嬉しい気分です。

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実家の両親からもリクエストがあり、母にはなるべく柔らかいガーゼで、父は見た目を気にするだろうから地味に紺で、顔に当たる裏側のみガーゼを。

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昨年まで見向きもしなかった我が家の男衆も、ほんの少しの外出でもその都度使っては洗える布マスクのありがたみがわかったようで(笑)物干しにはマスクが並んでいます。

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近所の手芸店もしばらく休業なので家に眠っていた生地も総動員、さすがにダブルガーゼが手に入らなくなってきたので、貴重なガーゼ生地を地元の呉服の老舗「葛西屋」さんで買い求め顔に当たる側に使っています。何度洗ってもふわふわ感がキープ。

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本当なら春を満喫できる季節。

そういえば花粉症もインフルエンザもどこかすっ飛んでしまいました。

変わらず巡り来る季節に感謝をしつつ、日々を明るい心で乗り切りたいと思います。

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http://yukiko-kohara.com/

#手作りマスク

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#裏側ガーゼにこだわる

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憧れのガトーショコラが目の前に!

一斉休校から2週間が過ぎ、連日舞い込む仕事キャンセルの連絡にも慣れてしまいました

悔しいとか残念という気持ちにも慣れてしまった自分がまた情けない😢

このままではいけない!お金はないけれど時間はあるのだから!と山行きを敢行しました。

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インスタやYAMAPで若い山ガールさん達に人気の黒斑山(くろふやま)。入山規制のある浅間山を一番近くで見ることのできる山だそうで、彼女たちは雪の浅間山を「ガトーショコラ」と呼びます。

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毎夜、寝る前にその美しい勇姿を見てはうっとりとため息をつき眠りにつく私を見て、普段はスキー派と山派に分かれる夫が「行ってみるか」

思いがけない積雪のあった翌日、高峰高原を目指して出かけました。

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黒斑山は標高2404mですが、登山口がすでに2000m近い。夫の雪山デビューにはちょうど良いはず。

下界は春のような陽気だというのに、降ったばかりのもふもふの雪。とはいえ人気の山ですからトレースはしっかりついていて迷うこともなく安心です。

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初めのうちは「アイゼンって快適だな」「わぁ八ヶ岳がこっち側から見えるね」と余裕たっぷり雪原を楽しく歩いておりました。

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ところがだんだん登りがキツくなり無言に、そして、たびたび休憩。急登ではないのだがもふもふ雪が慣れない私たちには結構歩きづらい。

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まだかなぁ、この先の開けたところかな、と言いながらやっとこさ辿り着いたのが避難用シェルター。浅間山の万が一の噴火の時に逃げ込めるようになっていました。

今回はそこでフリースを一枚脱ぎます。

2000m級ということで防寒対策万全にしてきたら春の日差しで暑いのなんの、汗だくです。

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さて、身も軽くなりそろそろ…と思ったら、出ました!浅間山の頭が見えました!

こうなるともうテンションアップで歩みも進みます。

そして…

出たぁ‼️

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夢にまでみたガトーショコラが目の前に。

縞々模様が美しい。

裾野のフォルムが美しい。

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ここからはずっと浅間山を見ながらトーミの頭、そして山頂へと登ります。

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右側が切り落ちていて絶壁です。

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写真で見ていて少し恐怖感があったのですが、登ってみたら道幅もあるし余程の突風が吹かなければ大丈夫なレベル。

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さっきまでのつらい登りはどこへやらハイテンションでトーミの頭に到着。

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さすがに風が強く、のんびり休憩という雰囲気ではなく、雄大な眺めひたすら写真に撮り、次なる目的地山頂に向かいます。

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もう稜線に出ているのでたいした登りもなくまもなく登頂。

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あそこが噴火口?白い雲みたいのが噴煙?

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今日は時間切れでここで下山しますが、本当ならこの先の蛇骨岳、仙人岳まで行くと、また浅間山の見え方が違うらしい。

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夏にはそこから浅間山の裾野に広がる湯の平を経由して縦走もできるらしい!

ぜひ行ってみたい!

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後ろを振り返れば降りてきたトーミの頭、そしてその向こうに佐久の街並みが、八ヶ岳は遠く霞んでしまいました。

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さぁ、油断しないで下りも慎重に。

とはいえ夫はご機嫌でつい歌が出ます。

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下りの苦手なビビリの私もアイゼンを履いているので足元もしっかり踏めて怖くない。

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ひたすら森の中を降りて行きます。

だんだん足が疲れてきました。

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今年はたくさん雪遊びをしました。

雪山デビューしてよかった。一緒に登ってくれた仲間や夫にも感謝です。

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何よりアイゼンはじめ装備のおかげ。

無事に下山、高峰温泉で温まって帰途につきました。

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