ピアノはうたう

ピアニスト小原由起子のブログです。演奏活動やレッスン、日々の暮らしで大切に想っていることを綴っています。

若き音楽家たちへ心より大きな拍手を!

町はクリスマス気分で賑わう中、大学では卒業試験がありました。

一緒に聴いていた同僚の実力派ピアニスト、藤井亜紀さんがFacebookに素晴らしい記事を書いてくださっているので、引用させていただきます。

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「今日は、聖徳大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻生の卒業試験だった。1500人収容の講堂の二階席からステージを遠くに眺めながら、それぞれ30分のステージを控える学生の心境を思った。やはりピアニストは孤独だなあ、、この広い空間にたった一人、雰囲気にのまれてしまわなければいいなあ、、などと心配をしていたが、しっかりと広い空間を自分のものにして、堂々とした音楽的にも聴きごたえのある演奏だった。学生達は今日の試験を目の前にしながら、つい先日の12/7の定期演奏会では、それぞれシューマンのピアノ協奏曲のソリストを務めたり、ピアノソロのステージを担った。今日はもちろん異なるプログラムでの演奏だったのでなかなか大変だったと思う。立派な学生達に心から拍手を送りたい。きっと一生忘れることができないクリスマスイヴになったことだろう。おめでとう!」

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ベートーヴェンの後期のソナタ、そしてリストの巡礼の年第2年「イタリア」より、いずれも基礎的な実力はもちろん、精神性も深くかつ表現力も要求される作品で、真剣に学び練習を重ねた成果が伝わってきました。

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こんな素晴らしいホールで演奏の機会を与えてもらえる学生は幸せですし、立派に舞台を務められ心から大きな拍手を送りたいと思います。

 

さて、興奮も覚めやらぬまま大学を後にし、もうひとつの演奏会場に向かいます。

松戸クリスマス音楽祭もいよいよ大詰め、アリエッタホールにて開催された「島多璃音ピアノリサイタル」を拝聴しました。

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この春東京芸術大学に入学したばかりというフレッシュなピアニストですが、これまた堂々としたステージで、作品の時代背景から作曲家の人生まで熟知した上での演奏でした。

モーツァルトハ短調ソナタ、スペインの作曲家アルベニス組曲「イベリア」より、ベートーヴェンの悲愴ソナタ、リストの2つの伝説を聴かせていただきましたが、ひとつひとつの音を大切に、すべてのフレーズを自分の言葉で歌って伝えてくれるかのようでした。

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演奏の合間のお話もとてもわかりやすく、フレンドリーな笑顔はまだあどけない表情もあり、これからが本当に楽しみです。

これは素敵なピアニストを見つけてしまいました。

実は西宮出身の島多さんのことは、やはり関西でピアノを勉強している姪から噂は聞いており楽しみにしていたのでした。

 

ぜひまた演奏を聴かせていただきたいと思います。

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