4月初旬だというのに山荘のある美し松高原には雪が降りました。
水分をたっぷり含んだおもたい雪、木々の枝と電線にも積もっています。
こうなると喜ぶのはスキーヤー。
地元のスキー場は3月いっぱいでクローズしてしまったので、4月も営業しているスキーリゾートまで遠征です!
やってきたのはエイブル白馬五竜スキーリゾート。有名な八方尾根スキー場よりコンパクトで、何よりゴンドラで一気に頂上まで連れて行ってもらえるのが魅力!
と言っても、私は今日はスキーはやらず
夫が滑っている間、尾根歩きをしたり、眺望を楽しむ予定です。
文明の利器で高度を上げてもらえる嬉しさ。
それにしても本日も最高に良いお天気。
混雑を心配したゴンドラでしたが、
平日の昼間なんてガラガラ、家族で貸切です。
遠くの山々が見えてきました!
北信五岳?あれは…妙高か、飯綱か?
実は今日の1番の目的はこれ!
「武田菱」を見ることでした。
五竜岳の岩に積もった雪が少しずつ解けて4月上旬からGWごろまでの時期に菱形に見えるのだそうです。
武田信玄の家紋である「武田菱」に見えることから雪山登山者の間で話題になっているのでした。
リフトを降りたところで見えたのでテンション上がる上がる!
ぜひもっと近くで見たい!と思って、少し遠見尾根を歩いてみることにしました。
そんなこともあろうかと、ザックに忍ばせてきた軽アイゼン。
でも雪が深そうだし、大丈夫かしら?
軽アイゼンを装着し、遠くに北信五岳や菅平高原の山並みを見ながら歩き始めます。
おぉ!雪崩への警告。
そして融雪期の必需品、ビーコンの動作確認をする装置。ビーコン、持っていない…。
「ここから先はゲレンデ外、自己責任で!」という立札です。
どうする?ビビりなコハラ…
と、とりあえずスタート。
最初は緩やかな雪原を進みます。
季節外れの暖かさで、早くも汗だく。
そして足元の雪も緩んでシャーベット状になり
傾斜と共に足を取られるようになってきました。
前を行く親子連れは軽アイゼンもないのに
うまく雪に足を蹴り込みながら登っています。
私はアイゼンを付けているのに、ちょっと登ってはズリズリと下がってなかなか登れません。
技術不足なのかも、そう思ったら怖くなって、途中で撤退することに決めました。
焦らなくても山は逃げない、技術を磨いて12本爪アイゼンでまた来ればいいんだ、そう言い聞かせて下山開始。
地蔵の頭で小休憩。1676m。
小遠見山まで登れば「武田菱」がより近くに見えたことでしょう。悔しさが込み上げます。
地蔵の頭にのケルンには鐘と何故かお賽銭箱が。神社があるとか、祀られているという記事は見当たらないのですが、一応ナムナム。
ここからも「武田菱」が見えるから、ま、いっか。
ゲレンデを見下ろしながら下山。
スキーヤーやボーダーにぶつからないように隅っこを。
あまり端すぎると雪庇もあるので少し緊張。
やっと降りてきました。
Alps360というテラスでのんびりすることに。
そういえばお昼もまだでした。
緊張がほぐれたら急にお腹が空いてきました。
信州名物山賊焼バーガーを。
ここからでも十分五竜岳の勇姿が眺められます。
白馬三山も頭が覗いています。
このシチュエーション、ちょっとヨーロッパのリゾート地のようですね。
スキーの合間の子ども連れ、お孫さんと一緒に訪れたと思わしきご年配の女性もいらっしゃる。
北信五岳、えーと、「まみくとい」って覚えるんだったっけ。
右から斑尾、妙高、黒姫、戸隠、飯綱。
どれがどれやら。
根子岳、四阿山、そして浅間連峰も見えています。
スキー登山をやらなくてもゴンドラでここまで上がって来られるなんて最高の幸せ。
次はぜひ夏山に花を見にこよう!
でもやっぱり悔しいから
来シーズンは鹿島槍ヶ岳が見える遠見尾根を歩きに来よう!
それには、12本爪アイゼンと、雪用登山靴も新調しないとなぁ、困ったなぁ…。
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